8 みっくんside ページ8
「あれ?今日A休みっすか?」
お昼にAの店へ行くと
いつもはいるはずのAがいない。
いつもはAがしている接客対応を
店長がこなしていた。
「あ〜…、Aちゃん急に仕事辞めちゃったんですよ」
「え、まじっすか?」
「Aちゃん言ってなかったですか?
常連さんにくらい挨拶してから辞めれば良かったのに」
ごゆっくり、って水を差し出されて
仕事へと戻っていく。
「一言くらい何か言って辞めろよ…、」
昨日だって普通にいつも通りにしてたのに
何も言わずに店辞めるとか。
連絡先も知らないし、これで全く会えなくなったってわけか。
相手は人妻だし、それでいいんだけど
せっかく会えたのになんか寂しいじゃねーかよ。
.
「ごちそうさまでした」
いつも通りオムライスを食べて帰ろうとした時
「あのっ!!」
いつも一緒にAとホール接客をしていた子が
出ていこうとしていた俺を引き留める。
「えっ?」
「あの、突然すみません。
Aちゃんから何か連絡貰ってたりしますか?」
「いや…、全然。
さっき辞めたって聞いて…」
「やっぱり、そうですか…、」
不安げな顔で、トレイを握りしめながらそう言う彼女。
その様子に何かを感じ取って、思わず出口へと向かっていた体を彼女の方へと向ける。
「何かあったんすか?」
「あの…、
今朝、旦那さんから急に辞めるって電話が来たらしいんです。
そんな素振り全然見せてなかったからおかしいなぁって思って、聞いてみたんですけど…」
・・確かに。
Aから辞めるって言ってきたんじゃなくて
旦那から?
「……Aちゃん、体にアザが沢山あったんです…」
「え?」
「たまたま更衣室で着替えを見ちゃったことがあって、そしたら服で隠れるところばっかりアザがあって」
・・なんだよ、それ。
アザって、なんで・・?
「どうしたの、って聞いたら
転んだだけって言い張るんですけど…、
あれは絶対に転んで出来るアザじゃないです」
「じゃあ…、なに…?」
「旦那さん、かなぁって…
多分ですけど、旦那さんにやられてるんじゃないかなって心配してたんです」
.
"この子は俺が守ってやらないと"
ふつふつと沸き上がる懐かしいこの感情。
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はちみつ(プロフ) - 椿さん» めちゃくちゃ返信遅れました(´;ω;`)最近バタバタしててなかなか更新できずになんですけど、見捨てずにお付き合いくださいねぇ〜♪ヽ(´▽`)/ (2017年8月10日 12時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - うわぁ!ありがとうございます(^^)フラッと書いちゃってください笑 勝手に楽しみにしてます笑笑 VersuSも楽しんでます(^^) (2017年7月27日 17時) (レス) id: 82296b2639 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 北山茜さん» コメントありがとうございます(^^)続編のほうは、気が向いたら書きますので是非お楽しみに〜♪ヽ(´▽`)/ (2017年7月27日 12時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 椿さん» 椿さん!いつもありがとうですヽ(´▽`)/渉さんとたいぴの関係面白そう!ちょっと書きたくなってきちゃいました!(笑)どうしよう…、いつかフラッと書いちゃうかも?(笑)VersuSの方も読んでいただけてるみたいで有難いです☆今はとりあえずVersuSを完結させますね(^^)♪ (2017年7月23日 23時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - いろいろ番外編も見てみたいですヽ(;▽;)ノ versusも楽しんでおります!これからも更新楽しみにしております(^^) (2017年7月23日 15時) (レス) id: 82296b2639 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2017年7月9日 13時