好きって言わせる方法

２２ 北山side ページ22

「北山さん、飲んでますかー？」





歓迎会も中盤に差し掛かった頃、
遠くにいた陽菜ちゃんがいつの間にか隣にきていて話しかけられる





「陽菜ちゃんこそ飲んでる？
てか、飲まされてない？」


「ふふ、大丈夫です！楽しいです！」






お酒のせいか、いつもの笑顔よりもふにゃふにゃで笑いかけられて

まぁー、普通に可愛いっすよね






「北山さんは休みの日とか何してるんですか？」


「んー、おいしいもん食いに行ったりとかー銭湯行ったりとかー？」


「銭湯ってこの辺にもあるんですねー！
私もおっきいお風呂好きなんですっ！」


「まじ？
でもそこの銭湯はちょっと行かない方がいいな」


「え？どうしてですか？」


「うるさい犬がいるから」


「銭湯に犬…？」


「そ、特に可愛い女の子には噛みつくかもしんない」







ハテナマークが浮かぶ陽菜ちゃんを
冗談冗談、って誤魔化して


それから沢山色んな話をした








「あの、今度この辺案内してくれませんか？
おいしいお店とかっ」


「おー、いいよー！
じゃあ千賀とかも誘って…、

「二人…がいいです…」



「え？」



「北山さんと二人が…いいです…」









「そ、そうっすか…」







「……」



「……」









「あ、あの、ほらっ！
二人の方がほらっ！
移動っ！しやすいしっ！」


「ははっ、移動しやすいってなに」









こうして楽しい歓迎会を終えて
連絡先もちゃっかり交換して解散した

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