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みっくんへの弁解やらなんやらで盛り上がっていたらすっかり遅くなってしまい、
ラッキーなことにみっくんに家まで送ってもらうことに
「おじいちゃんっ!
私今日このまま家に帰らないかもっ!」
「ちゃんと送ってやってな?」
「あいよー、んじゃまた来まーす」
私のそんな言葉を無視して、そう話すおじいちゃんとみっくん
そして、おじいちゃんに見送られて二人で銭湯を後にした
.
「いいんだよ?
このまま、みっくん家に連れ込んでもっ」
「まだ言うか、それ」
「だってさぁ〜…、
「じゃあまじでこのまま、うち来る?」
.
「………へっ?!」
「覚悟はあんの?」
ずいっと距離を詰められて
急に色気を出しはじめて
その目に、その声にやられそうになる
「えっ、ちょっ…、」
その間にもどんどん近づくその距離感と
この独特の空気感
ゴクンと唾を飲み込み、ギュッと目を瞑ると
.
「ばぁ〜か」
その言葉と共に鼻を摘ままれて
目を開けると若干怒ってるような表情
「………え?」
「そんな覚悟もないくせに、男を誘うようなこと言うなってこの前も叱ったばっかだろー?」
「か、覚悟はあるよっ!!」
ん、って私の右手を取られて
その私の手を見ると微かに震えていた
「ほら、震えてんじゃん」
「こ、これは…っ、」
「…ったく、ほら行くぞ」
そう言って歩き出すみっくんの隣に小走りで並ぶと、今までにはない何とも言えない気まずい空気が流れる
.
そしてほぼ無言のまま家まであっという間に到着してしまい、
みっくんの顔を見上げるといつも通りのその表情
「みっくん?
…ごめんね…?」
「や、俺も言いすぎたわ ごめん」
「んーん!!
でも、本当に本当にみっくんを好きな気持ちは本気だから、ああいう事も言っちゃうっていうか……」
最後の方なんて、みっくんに聞こえてるかも分かんないくらいゴニョゴニョ言う私の頭をまたポンってして
「それはちゃんと分かってっから」
こうしてまたいつもの
目尻の皺が可愛い笑顔を見せてくれた
「うんっ!好きっ!!」
「だから分かったって」
そしてあっさり、じゃーなーって手をヒラヒラさせて行ってしまった
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はちみつ(プロフ) - まいこさん» コメント見落としチェック中でして今更ながら気付きました、ごめんなさい謝。素晴らしすぎるだなんて私なんかには勿体ないお言葉ありがとうございます!こちらこそいつも支えていただいて、いくらお礼を言っても足りないくらいです!これからもよろしくお願いします^^* (2019年5月7日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
まいこ(プロフ) - はちみつさんの作品、素晴らしすぎてずっと読んでます。胸キュンをドキドキをありがとうございます(´;ω;`) (2018年8月16日 19時) (レス) id: 7d705b8093 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 藤北→あんず(*´˘`*)さん» 私もあんずさんの小説応援しますね♪ヽ(´▽`)/ (2017年5月11日 23時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 匿名さん» こんばんは(^^)いや、これから先、藤北も有り得るかもしれませんよっ?!(笑)藤北に想われるなんて夢のようですよねー(*´∀`)生まれ変わるならそんな女の子に生まれ変わりたいです♪ヽ(´▽`)/(笑)これから先、女性社員も絡めつつまた更新がんばりまーす! (2017年5月11日 23時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
藤北→あんず(*´˘`*)(プロフ) - ……これは失礼な真似をしました……すみません……私はおばさん、はちみつさんはお姉さん!に訂正させていただきます。(笑)そうですね、頑張りましょう! (2017年5月11日 18時) (レス) id: b9eb095406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2017年4月22日 20時