好きって言わせる方法

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「みっくん！！！」



「げ、またいる」



「ふふふー♪予感的中っ♪」









あれから２ヶ月


おじいちゃんの体調は良くなりすっかり元気になったけど
サービス業に就いた私は
休みの日や早番の日はこうやって店番を手伝っている

もちろん目的はみっくんこと、北山宏光さん







２ヶ月の間に猛アプローチを続けて
みっくんと呼べるまでの仲に(なかば無理やりだけど)


みっくんもみかって呼び捨てで呼んでくれるまでの仲に(こちらもなかば無理やり)









「あれ？今日スーツだっ！！」




「あー、仕事帰りそのまま来たから」






そう言いながら、クイッとネクタイを緩める仕草





ちょちょちょ！！
首もと！！//色気っ！！//






「…ネクタイ…外してあげよーか…っ！？」




「ばかやろう」





ポスッて持っていたバスタオルで頭を叩かれて、そのまま男湯へと入っていった背中を見つめる





「スーツ…やばっ…//」






もはやその背中ですら愛おしい









「あれ？今日はみかちゃん店番かい？」


「そーだよー！じいちゃんは裏で休んでる」







馴染みのおじいさんが来て、入浴券を私に差し出しながらそう話しかけてくる






「ってことは、北山の兄ちゃんいるな？」


「せいかーい！今はいっていったよ」


「どれどれ、みかちゃんの代わりにあのいい体堪能してこようかのー」


「なにそれっ！ずるいっ！！」








ひひひーって笑いながらみっくんがいる男湯へと消えていったおじさん







「私もみっくんの体堪能したーい！！！」







虚しく私のその声だけが響き渡った

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