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部屋に入ると、パチッと自動で点灯する仄かな明かり。

さっきまでの暗い道のりより
よりハッキリ見える彼の顔と表情。

先に部屋に入った彼に続くように私も足を進めると
大きなベッドとテレビが目に飛び込んでくる。

する為だけに作られているようなこの部屋に
ますます増してしまう緊張感。









「おいで。」









柔らかそうなベッドに腰を沈めた彼に手招きをされて
戸惑いながらもゆっくりと近づく。









「ここ、ちょっと乾いちゃったね」









ブラウスの胸元に触れた指先。

夜風に当たりながらここまで歩いたことで
少しだけ乾いた胸元を撫でるように進めていく。









「………っ、」









プチ、プチ…、とひとつずつ外されていくボタンに
私は彼の前に立ったまま、目をつぶって堪える。

わざとなのか、たまたまなのか
ひとつ外す度に素肌に触れる指先が焦れったすぎて。









「声、我慢してんの?」









全て外し終えると楽しそうにそう言うから
やっぱりわざと肌に触れながらボタンを外してたんだ、って確信した。








「し、してない……っ」


「ま、もう我慢なんて出来なくなるだろうけど」









グイッ、と手を引かれ、彼の身体に倒れ込んだ私を
そのままくるっと反転させて、ベッドに組み敷く彼。

見上げると目に入ってくる彼の色を纏った雄の表情に
心臓が破裂しそうだった。









「前も思ったけど、顔に似合わず胸でかいよね」


「そ、そんなこと………、」


「もったいないな、今までしたことなかったなんて」









感度もすげぇいいし、って
首筋に唇を押し付けてくる。

そのまま鎖骨下あたりまで移動する唇。
彼の暖かい舌に、ぺろっと舐め上げられて









「ぁ……っ、」







堪えきれずに小さく声が漏れてしまった。

すると片方の口端を上げて笑うその姿に
身体が震えた。









「この辺かな?酒の味がする」









さっき零れたお酒のあとを舐められるように口付けされ

不意に中心を下着越しになぞられ
とろりと流れ出たのが自分でも分かった。







「早くねぇ?」






呆れたような、愛おしそうな甘い声にさえ感じてしまい
ぎゅっと目を瞑った。

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くまのこ(プロフ) - だいぶ出遅れました…はちみつさんとはちみつさんの書くお話が大好きです!終わらせずに受け継いでくださったことを感謝致します!他のお話楽しみにしてます〜!はちみつさん好き!!!! (2020年1月15日 11時) (レス) id: 9fffa79d91 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - はちみつさん!!全然気にならさらないでくださいーーー!!はちみつさんが書かれるお話は何でも大好きなので!!!←声を大にして笑!わざわざメッセージありがとうございます!!これからもコメントいっぱいさせていただきますっ!笑←迷惑な奴(笑) (2019年12月28日 18時) (レス) id: 773bebed2a (このIDを非表示/違反報告)
ユーミン(プロフ) - お疲れ様です。こちらは楽しく読ませてもらってるので書かれるのは大変だと思います。 (2019年12月28日 17時) (レス) id: 3a1ba1b625 (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - なんと!!!消してしまうんですか!?えーん…このお話も、好きなのに残念です(T▽T) (2019年12月28日 16時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - あら残念(^_^;)途中きっとこの北山さんは主を好きになるのかなと期待をしていたのですが(^_^;)作者様の意向ですから仕方のないことです(^_^)キラハグ、恋愛注意報は楽しみにしています!今年も沢山楽しませてもらいました(^^)良いお年を! (2019年12月28日 12時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はちみつみゆ. ましろ | 作成日時:2019年10月2日 19時

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