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君を引き止めたい ページ3

傑が、その女性を見送りしているところを見た。今なら話ができるだろうと声をかけた。


A「傑。」

傑「!あぁ、A、どうしたんだい。」


…傑は一段と様子がおかしかった。何か悩んでいるような気がした。

だから私は、傑にジュースを飲みに行こうと提案した。
もちろん、さっき飲んだばかりだと知っている上で。

傑から話をさせるためには、緊張を解く必要があると思ったから。

傑は、特に疑いもせず、いいよと言ってくれた。


A「いいよ傑、今回は奢らせてよ。」

傑「いや、いいよ。女子に奢らせるなんて男が廃るよ。」



A「…...ねぇ、傑。さっきの女の人と何話してたの?」

傑「え?あぁ、九十九さん?大した話じゃないさ、世間話だよ。」

A「…世間話なのに、傑がそんなに悩んでいるのはどうして?」


傑「…ははっ、君は人をよく見ているね、本当に。」

A「話逸らさないでよ。これでも心配してるんだから、傑、あの時から元気ないし。」



…すると傑は、観念したのか、九十九さんとのやりとりを私に話した。



傑「呪いのない世界がつくりたい。非術師を殺し、術師だけの世界をつくりたい」
「Aはどう思う?引いたかな。私を見損なったかな。」

A「…私は、肯定も否定もしないよ。だって傑の人生だもん。」
  「だけど、1つ言えるとしたら、傑は今迷ってるってことだよね。だから、私に相談した。」

傑「…あぁ、そうだっていったら君はどう思う?」

A「…傑は、呪詛師になること、最悪処刑されることは怖くないの?」


傑「……わからない。まだ、そこまでは、」



A「私は、傑と今もこれからもいたいと思ってる。それは、悟も硝子も同じだよ。
  だから、迷ってるなら、傑のいつもの正論を突き通してほしいよ。」


  「……それと、相談してくれてありがとう。少し、安心した。」



傑「…ははっ。君は優しいな。」




A「…ううん、私は優しくないよ。」









傑は、最終的に行動に移さなかった。

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てんぎつね。 - この作品最高すぎる…!これが求めていた友情だ…! (2021年8月1日 10時) (レス) id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - はるさん» その通りです…。ご指摘ありがとうございます。謝った情報を拡散させないよう、今後設定を練ります。ご指摘、本当ありがとうございました。 (2021年3月14日 11時) (レス) id: 34fd76ba58 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 伊地知さんさしすの二つ下なので車運転できないと思うんですけど (2021年3月12日 20時) (レス) id: d709936c59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:〇こんぺいとう | 作成日時:2021年2月6日 17時

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