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ざわつく人の波を抜けて土を踏む。
向けられる視線は様々だけどあまりいいものはない。
「すみません、お手合わせお願いしてもよろしいですか？」
「あ、あぁ...」
適当に試合を申し込めば、困惑した目で了解をもらい練習用の剣を構えた。
気合いや掛け声ではないどよめきがうるさい訓練場で剣を振るう。
「っ...私の勝ち、ですね」
「くっ...」
調子が悪くギリギリで勝てた試合。
勝てたものの気分は晴れない。
いつのまにか終えた稽古のあとに食堂へ向かえば変わらないどよめき。
体が重いのも胸に黒いガスでも詰まっているのかと思うほど息苦しいのも。
原因なんてわかってる。
「おまえっよくものこのことここに来れたな
それとも、今度こそ俺にひざまづいて...」
ダンだかガンだかわけわからないやつが近づいてきて、今度は周りが止めるような動きを見せた時、突然椅子が吹っ飛んできて目の前の彼に命中した。
ut「はっ...はっ...だ、だから...！
自分のこと大事にせぇっていうとるやろが！！」
「鬱様、おはようございます」
ut「おぉ、おはようさん
...やないって！！」
鈍っていた思考が鬱の声に無理やり引き上げられる。
ぜえっぜぇっと肩で息をする鬱はよっぽど起きてから急いできたのかいつもヨレヨレやったシャツをいつも以上にくしゃくしゃにしてボタンも所々きちんとついてないまま膝に手をつきながら息を整えていた。
なんか、悔しいわぁ...
鬱の部屋をこっそり出ていつも通りの時間に稽古に参加した私は、気分も体も重くしていた原因であるダンと、周りの兵士の視線や向けられる感情に沈んでしまっていた気持ちが鬱が来てから軽くなるのを実感してしまい、思わず抜きかけていた剣を収めながら少し顔を歪める。
tn「っ...こいつのいう通りですわ
なんで何も言わずに出て行ったんですか」
「トントン様、おはようございます
私も下っ端とはいえ軍人ですから、自衛くらいはできます」
tn「...よぉいいますわ」
トントン様の視線が昨日殴られた頬に行き、湿布の存在を思い出した。
いや、これはわざと殴られたからノーカンやないですか！！
「えっ！総統様...！？」
「うそだろ、まさかこんなところに...」
「...おはようございます、総統様、オスマン様」
急に食堂がさらにざわつき、人の波がさぁっとかきわけられる。
なんやったっけ、こういうの。
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有 - 透明玄師さん» はーい！見に行きまーす！ (2019年3月28日 19時) (
レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
透明玄師(プロフ) - 有さん» コメントありがとうございます！大正解！！やっぱり動画みていらっしゃるとすぐ出てきますよね〜w続編出来ましたのでよかったら！！ (2019年3月24日 11時) (レス) id: 9aba64d5b7 (このIDを非表示/違反報告)
有 - エミさんやん！！！！！京都銀行！！漢字あってるかわかんないけど！！！！！！！ (2019年3月24日 10時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
透明玄師(プロフ) - そらさん» かなり返信遅くなってしまい申し訳ありません！！近頃は鍵を外された方もいらっしゃいますが、難しい問題なので悲しくはありますが待つしかありませんよね...私は自分が相当ひどいことをしてしまった、もしくは公式で禁止されない限りは続けていこうと思っています！！ (2019年3月24日 10時) (レス) id: 9aba64d5b7 (このIDを非表示/違反報告)
透明玄師(プロフ) - 赤い狐さん» 誤字です！！！！！誤字で赤い狐さんの気分を少しでも浮かばせられたならよかったです（あかん）ご指摘ありがとうございます直してきます！！ (2019年3月18日 21時) (レス) id: 9aba64d5b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透明玄師 | 作成日時：2019年2月11日 22時
