25話 消えた少女 ページ37
sn視点
自分の作業が終わって、病室に置いてきたAの様子を見に行く。
病室の中には、彼女はいなかった
忽然と消えたAとAの物。
俺は…呆然と立ちすくむことしかできなかった。
sn「A…」
ようやく我に返ると、皆に急いで連絡しなきゃいけないと思いインカムに叫ぶ。
sn「大変だ！Aが消えた！」
それで城中大騒ぎ。
いくら無能と呼ばれていたとはいえ、幹部が突然消えたんだ。
Aの部屋は彼女の部下に見に行くよう指示して、俺たち幹部で緊急会議を開く。
その途中だった。
Aの部下だと思われる兵士が入ってきて、部屋には手紙以外何もなくなっていたことを告げたのは。
手紙はそれぞれ幹部に宛てられたものだった。
俺に宛てられていたものは、感謝の内容、そしていなくなってごめんね、という謝罪だった。
気づいたら一筋のしずくが垂れていた。
周りのみんなも、ほぼの人が泣いていた。
帰ってきてくれと言う者、後悔する者。
そしていら立ちを見せるあいつ。
皆の反応は様々だった。
でも、皆が気付いたのだろう。
＿＿＿＿＿あいつは無能なんかじゃないと。
そして白に騙されていたことも。
グルッペンの一声で、白がとらわれ連れていかれる。
そして、国中に触れを出して、彼女の捜索を行うことになった。
でも、誰もAを見た者はいなかった。
無能と言われ続けた少女はこの国から消えてしまったのだった。
優秀だった幹部”A”も、無能幹部と言われたAもこの国から消えていってしまうのだろう。
それでも俺は忘れない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 143人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紙絵師marice(プロフ) - SG170923さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年5月18日 23時) (
レス) id: e06cd5eee5 (このIDを非表示/違反報告)
SG170923(プロフ) - イベント参加ありがとうございます！更新頑張ってください！ (2022年5月18日 23時) (レス) id: f677dc1de6 (このIDを非表示/違反報告)
紙絵師marice(プロフ) - 若草翠さん» ありがとうございます！ (2022年4月29日 17時) (レス) id: e06cd5eee5 (このIDを非表示/違反報告)
若草翠 - 無能パロもともと好きなんで読みに来ました！更新待っているので無理せず頑張ってください！ (2022年4月29日 15時) (レス) @page22 id: 3991d49295 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
