俺にできるのは ページ32
shp視点
何年前だろう。
あの人に初めて撫でられたのは。
確か
家族と呼べる人も
友達と呼べる人もいなかった
そんなまだ俺が少年だったときだ
勉強と運動が人より出来るという優越感に浸っていた幼い俺。
特に誰にも認められるわけもない
褒めてくれる人も、努力を労ってくれる人も居なくって
ただ人より秀才な自分を拠り所にして精神を保ってた。
そんなときにあの人が家に来て
gr「…この子か、身寄りもない子ってのは。」
我々国職員「はい、身寄りは無いですが成績は優秀です。中々この土地を退かないもので…軍の方に引き取ってもらいたいんです。運動神経も良い様なので即戦力になると。」
shp(…俺、軍に行くのか…)
俺はここを出なざるを得なくなった
学校も辞めないといけなかった
足早に荷物をまとめて、此処にさよならをする。
不思議と何も感じなかった。
軍に向かう道、あの人は言った。
gr「…一人だったのか。大丈夫だったのか？今まで。」
shp「はい、何とか。必死で勉強して学校に特別入学して支援金も貰ってたので。」
gr「お前……凄いな。」
初めてそんなことを言われた。
何だか温かいものが胸を包んだ気がした。
不思議だった。知らない感情だ。
視界が少しぼやけた。
gr「！………」ﾌｯ
あの人は俺の頭に手を置いて。
暖かくって。
俺よりはるかに大きい手が、優しい手が。
shp「…ｯｽ……ｳ､ｸﾞｯ…」ｽﾞｯ
その日俺は初めて泣いた。
その記憶が鮮明に蘇る様なトントンさんの優しい手。
shp「………変わらないなぁ、俺って。」
俺にできるのはーー
この物語の結末を見届けるだけなんだろうな。
すると次第に我々国幹部が集まってきた。
zm「グルさん！！ｯ何考えとるんやっ…！！」
sha「止めないと…！グルさん死んじゃうのに！！…」
ut「総統が危ないんやぞ！？お前ら何してんねん！！？」
彼等も俺と同じ様な理由で来た様だ。
俺は言った。
shp「…俺等が出来るのは…結末を見届けるだけや…！」
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A視点
抵抗する素振りも見せない総統。
もう後戻りはできないんだ。
引き金に手を掛け、大きく息を吸った。
ﾊﾞﾝｯ
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天神 - うわあああああ、凄く切ないいいいい……過去のお話大好きです更新楽しみにしてます！ (2022年2月19日 17時) (
レス) @page30 id: e6b77afed7 (このIDを非表示/違反報告)
佑々木(プロフ) - 更新ｷﾀｰ♪───Ｏ（≧∇≦）Ｏ────♪ ヤバいなぁ、そっか、そうなるよなぁ......(訳:どう終わるのかめちゃくちゃ気になるけど終わってほしくないです。凄い好きです。ありがとうございます) (2021年12月16日 6時) (レス) @page29 id: 886acc1c14 (このIDを非表示/違反報告)
Looope - grさんを本当にやれるのか、うわ......過去一かっこいいスカッとする作品だ......更新頑張ってください！応援します...！ (2021年10月10日 4時) (レス) @page26 id: 138a405741 (このIDを非表示/違反報告)
紺 - 切な悲しい… 泣きそう…（°Ａ°） (2021年9月7日 16時) (レス) id: b406379d0b (このIDを非表示/違反報告)
クリームパン - 読み返すのいいよ！！私はそうしてます (2021年9月4日 17時) (レス) id: 23f404288e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：缶詰天使 | 作成日時：2021年7月20日 21時
