MAD BOY

unbearably（syoya） ページ22

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あれ



なんで



翔「Aさん？」



こんな事になってるんだろう



目の前には笑顔の翔也くん


体を動かそうとするけど


翔也くんにがっちりホールドされていて全く動けない



『あ あの 翔也くん...？』


翔「はい」


『な なんで...こうなってるの...？』


翔「忘れちゃったんですか？

まぁ無理もないか ほとんど意識なかったし」



＿＿＿＿




4時間前



『んぁ〜もう！なんなの！』


豆「っ！びっくりしたぁ急に大きい声出さないでください！」



わたしは職場の仲良しの後輩くん2人と居酒屋に来ていた


翔也くんと一成くん


2人ともかわいくてとってもいい子なの



翔「Aさん何かあったんですか？」


先程のわたしの言葉を聞いて心配してくれたのか翔也くんが話しかけてくれる



『翔也くぅん 聞いてくれる？』


翔「いいですよ(笑)」



ちょっと呆れたような表情をしながらも前のめりに話を聞いてくれようとする翔也くん


かわいい



『実はさ...


元彼に復縁しないかって言われてね』



豆「あぁ あの蓮さんって人ですか？」


『そう！』


翔「別れてたんですか？知らなかった」


豆「たしかに うまくいってましたよね？」



そう 蓮くんとはうまくいっていた


大学時代から付き合っていて社会人になっても続いていた


このまま結婚するのかなーと考えていた矢先



蓮くんの海外への転勤が決まった



付いていくかどうかという話にもなったけど


わたしは今の仕事が大好きで職場から離れたくなかった


なによりわたしは英語ができないから急に海外で生活するなんて無理だと思った



だから蓮くんと離れることになった



程なくして蓮くんから“別れよう”という連絡がきた



なぜかびっくりしなくて


なんとなくそうなる予感がしていた


嫌いになったとか他に好きな人ができたとかではなくて


仕事が忙しくて という理由だった



仕事を理由に出されたら何も言えなくて


わたしたちは別れることになった



そんな彼から久しぶりに連絡が来たかと思ったらこれ



今さらなによ！って感じですよ



翔「Aさんはまだ蓮さんの事が好きなんですか？」


『うーん どうだろう


でも連絡きて嬉しいとは思っちゃったかも』


豆「それはまだ好きってことですよ！ね！翔也くん！」


翔「んん...」




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