MAD BOY

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keigo side




彼女はいつもふわふわしている


それが彼女の魅力でもあるけど


俺はそれがとても心配だった


Aとふたりのお仕事の時間


お客さんもあんまりこない時間帯だったから


ふたりだけの特別な空間だったのに


翔「あれ 景瑚くんじゃん」


翔也は地元の後輩でとても可愛がっている存在だった


でも翔也がAに気があると気づいてから


翔也を見ると無性に腹が立つ


彼女は翔也の気持ちには気づいていない様だった


Aは俺の物なのになぁ


そうか 本当に俺の


俺だけの物にしてしまえばいいのか


そうすれば変な虫も付かないし


(物理的に)俺の側にずっと居てくれる


誰かに取られるなんて心配もない


最高じゃん


今日は彼女と同じシフトじゃないからつまらない


翔「景瑚くんやっほ〜
あれ今日はAさんいないのか」


景「なんか機嫌いいじゃん
どうしたの」


翔「えへへ 実は今度Aさんとお茶に...

ぁ......」


景「は？何つった今」


Aのばか


俺という彼氏がいるくせに翔也とお茶？


しかも翔也のことだからお茶だけで済む筈がない


景「てめ ふざけんなよ

もう二度とAの前に現れるな

次こんな事したら命はないと思え？」


脅しが効いたのかあの日以来翔也がお店に来ることはなくなった


あーあ


可愛い可愛い俺のA


君は閉じ込めておかないといけないね？



あの日は朝から何だか嫌な予感がしていた


仕事に来たけど手に付かず仮病をつかって帰ることにした


家に着くとやっぱり


彼女は逃げようとしていた


もう二度とこんな事しないように厳しく躾けとかなきゃ



もう誰にも邪魔させない


ここは俺とAだけの


楽園なんだから






eden 楽園





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