【d!】出来心だったんです【短編集】 (ページ5)

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ひとボケ済ませたところでふと我に返ってしまいそそくさとベッドから降りる
『そろそろ起きようか！支度するからお先に～』
「せ、せやな！…！俺ちょっと筋トレしてからいくわ…」
パタンと寝室のドアが閉まるとため息一つ
「なんであそこであんな恥ずかしがんねん、こっちまで顔熱なるやん…
あれ、おれの部屋着ない、洗面所おきっぱやっけ」

仕方なく上半身裸で洗面所に向かう途中
『あ、ロボロごめん上かりてた、』
なんてことなく甚兵衛をきていたAに声をかけられた
身長は変わらないとはいえ下着の見えそうなきわどい長さになってしまっている

「あ、脚寒ないか、そんな短い丈ので」
『？平気だよ～、それにお尻まで出てないでしょ』
くるりと見せつけるようにその場で回る
『あかんあかん女の子なんやからもうちょい危機感持ってや』
「ロボロしか見ないから大丈夫だよ」
「～っ(それ無意識でいっとんのか)」
ずんずんと寝室に戻るとどこからかスウェットの下を持ってきて私に押し付けた
「身が持たないのでこれ着てください…」
うつむきながら弱弱しい声で真っ赤になった彼にいたたまれなくなり着替えるのだった
『はーい…』

「(今度からあいつの部屋着ちゃんと用意しとこ…彼なんちゃらってきくもんやなあ)』

－－－数日後－－－－－－－－－－－－－－－－

ut「Aちゃんロボロからええもんもらったやろ」
『？そういえば最近部屋着をもらったけど…なんで大先生知ってるの』
ut「あいつさんざん俺に聞いて来よってんで、
見た目、快適性とかさんざん却下されたけどな、大事に使ってや」