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骸たちが居なくなってしばらく経った。
私は学校には行かなくなった。
たまに食料品などを買いに行く以外は黒曜ランドから出なくなった。
そんな日々が続いていたある日のこと。
｢たらいま〜！
…って誰もいないのか？｣
｢犬うるさい｣
聞き覚えのある声が入口から聞こえてきた。
恐る恐る入口に向かうとそこにはあの二人がいた。
『犬！千種！！』
二人の姿を確認した私は二人に抱きついた。
｢Aどけよ！｣
｢犬、今はいいんじゃない？
めんどいけど｣
二人の変わらない掛け合いに二人が帰ってきたんだと実感する。
……ということは。
『ねぇ、骸は？
骸も一緒なんでしょ？』
二人から離れてそう問いかける。
｢……｣
｢……｣
すると、二人の顔が曇った。
嫌な予感がする。
｢骸さん、は……｣
犬が話しづらそうに口を開く。
｢骸さんは、俺たちを逃がすために……っ｣
『……ウソ、でしょ』
信じたくなくて千種を見やる。
｢嘘じゃない。
三人で脱獄しようとしたんだけど、見つかって…。
骸さんが一人残って逃がしてくれたんだ｣
千種は私の目を見てはっきりとそう言い切った。
『そんな……』
崩れ落ちそうになった時、二人の後ろから誰かが顔を出した。
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作者名：ぜにがめ | 作成日時：2017年6月9日 15時
