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未来は誰にも分からない
誰も見る事は出来ない
絶対だとか、大丈夫だとか、そういう言葉は不確かで
どちらかと言えば嫌いな言葉だけど
良太郎｢これから先も｣
良太郎｢歳をとって、おじいちゃんになっても…ずっと｣
相変わらずはっきりしないし、はっきり言わないし
なんだかムズムズするけれど
それは案外お互い様で
その言葉が何を意味するかなんて考えなくたってわかる
だってずっと一緒にいたから
良太郎｢すぐ転ぶし、運は最悪だけど｣
良太郎｢でも…何があっても守るよ｣
確証のない言葉は嫌い
絶対なんてないって、私は知ってる
だけど不思議なことに
良太郎の言葉だけは絶対なんだって信じてしまう
この人なら必ず叶えてくれるって
だって1度言ったら曲げないんだもん
良太郎｢幸せにする｣
幸せにするなんて、言わなくたっていい
もうなってるし
これ以上なったらバチが当たるよ
良太郎｢だから……｣
あの時、言ったことを酷く後悔した
今のこの関係が変わってしまうんじゃないかって
怖かった
でも私が思ってたよりも未来はいい方向に向いているのかも
良太郎｢僕の…家族になってくれる？｣
良太郎｢この先もずっと一緒に｣
さっきまで寂しかったのに
泣きそうだったのに
足のつま先から頭のてっぺんまでぐわーって
熱という熱が込み上げてくる
A｢良太郎といるとすぐ変なことに巻き込まれるし｣
A｢自転車はパンクするし、一緒に転ぶし、すぐボロボロになるからすごく心配になる｣
もっと早く言ってよ
未来のことなんて何も分からないし知りたくもないけど
この先に大事な人がいるならもうなんだっていい
A｢きっとこれから先何十年経っても｣
A｢良太郎は変わらないかもしれないね｣
もし、あの時見ていたものが
未来の記憶だったとしたら
A｢大体、そんなこと聞かなくたってわかるでしょ｣
子供のようにギュッと強く抱きしめる
あの頃、お兄ちゃんによくくっついて
どこにも行かないでって駄々を捏ねたみたいに
A｢好きなら好きってはっきり言ってよバカ！！｣
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作者名：ぽちゃた | 作成日時：2022年6月26日 11時
