一円四十三枚 ページ13
「………赤葦さん。
貴方はそこまで頭が悪い人じゃないでしょう」
本当はきちんと弾道も外していた。
だが赤葦にいつもの冷静さがあるとは限らないと判断した白布が弾丸に弾丸を当て、危うく宣言通り脳天を貫くところであった弾道を外した。
人間離れした技だが白布にはそれが出来た。
しかしいずれにしろ会場はざわめきと混乱、困惑恐怖が渦巻いていた。白布の新たな登場により更なる混乱さえ呼ぶ程に。
最早これは報告と議論が趣旨である集会とすら呼べないものになっていた。
その中、白布は自分だけが関係ないようにスッと銃を下ろす。
「………俺は、Qの娘を殺すことに反対です」
ざわめきの中、白布ははっきりとそう告げた。
てっきり白布は牛島側だと思われていたがそうではなかったらしい。
さすがにこれには月島や及川も驚いたようで目を見開かせることとなった。
「Qの娘がその書類を丸暗記しているのか。
あまりに非現実的です。可能性を潰すと言ってもその可能性は一割にも遠く及ばない。それをわざわざ潰すなんて、余程その情報が怖いんですね牛島さん」
今だに指を組んでその様子を見ていた牛島に冷たく言い放つ白布。
天童は面白いものを見るかのような目で白布を見て「へーぇ」と言った。
「賢二郎クンはこっち側だと思ってたんだけどね〜」
「何の意味もなく子供を殺すのに等しい行為をする側の味方になんてなれません」
「本当に言い切れる？」
白布は「………は？」と天童に疑問符を投げかけた。
「Qは化け物のように記憶力が凄かった。
父親が誰かは判明してないけど、医師達の判定から十中八九その能力は子供に受け継がれているという結論に至った。さすがに何の根拠もなく殺しゃしないよ」
はははッと飛ばすように笑う天童。
白布が口を開きかけたその時。
「ではその結論を覆せばいいんですね？」
あまりに落ち着いた静かな声に、それまでザワザワとしていた会場が静かになった。
天童が目を見開く。
「………………出来るものなら」
次に牛島が口を開く。
「出来るものならやってみろ」
その言葉を境に、及川、木兎、赤葦、月島が立ち上がった。
「証明してやるよ」
『手を』
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つぶ@しょくだ(プロフ) - ツンデレメガネとクーデレ癖毛って事は2人ともデレがあるんですね!? (2016年9月20日 15時) (
レス) id: 00aed15630 (このIDを非表示/違反報告)
ワサビーム(プロフ) - 無気力感さん» www あ、元ワサビしらたまです (2016年4月10日 0時) (レス) id: 4ee0338bf1 (このIDを非表示/違反報告)
無気力感(プロフ) - shadeさん» わわわ、長文のコメントありがとうございます。ミッションインポッシブルwww確かにwww全員を活かすような作品が作りたかったんですが、力及ばずです(´・ω・`;)ですがそんな風に言って頂けて光栄です。 (2016年4月9日 23時) (レス) id: 4d271d24e6 (このIDを非表示/違反報告)
無気力感(プロフ) - ワサビしらたまさん» …………(ﾟДﾟ)ﾊｯ！ (2016年4月9日 23時) (レス) id: 4d271d24e6 (このIDを非表示/違反報告)
shade - 木兎さんが裁判の時の登場シーンでミッションインポッシブルを想像してしまったｗｗｗ本当にいいキャラです(*´▽｀*)ツッキーも！味方って信じてた！！(ノД`)・゜・。裏切り！？ってすごいびっくりしたけど… (2016年4月9日 22時) (レス) id: 83b62e5581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無気力感
| 作者ホームページ：
作成日時：2015年12月26日 9時
