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【A side】
任務が終わり、春霞邸に帰る。
時透 A
「ただいま〜」
というけど、返事は帰ってこない。草履もないし、ゆうもむいもいないみたいだ。
三人とも柱だから当然と言えば当然なんだけど、何て言うか…最近あんまり話せなくて寂しいな…。
まあ、いないものは仕方ない。
返り血で隊服も汚れたし、湯汲みに行こう、そう思った時ふと蜜璃ちゃんの言葉を思い出す。
『こんなことしたら、この人どんな反応するかな、って気になる事とか…』
イタズラ心がちょっぴり疼いた。
時透 A
「ね、
歩
「アァ!トイウカ今帰ッテキテイル!!」
時透 A
「本当!?…ね、歩…」
【有一郎 side】
任務帰り、偶然無一郎と会った。
時透 無一郎
「兄さん!!今帰り?」
時透 有一郎
「あぁ。お前もか?」
時透 無一郎
「うん。長期任務だったから、藤の家に泊まってもよかったけど早く姉さんと兄さんに会いたかったし。」
時透 有一郎
「そうか、俺もそんな感じだ」
そういい並んで帰る。
家まではあっという間だった。
有一郎&無一郎
「ただいま」
家は静まり返っている。
時透 無一郎
「姉さん、いないのかな」
時透 有一郎
「たぶん任務だろ」
時透 無一郎
「でも、靴あるよ」
…確かにその通りだ。
不思議に思ったが、「姉さんの事だ、刀の手入れに集中してるとかそんなところだろ」と納得させ、居間に行く。
目に入ったのは信じられない光景だった。
無一郎&有一郎
「…え」
思考が停止する
一体今
何が
起こっているんだろう?
時透 無一郎
「姉さんっ!?」
無一郎の声に現実に引き戻される。
荒れた家の中、その中央で横たわるのは、
姉さ、ん・・・?
時透 有一郎
「姉さんっ…!」
駆け寄り手をとる。
トク、トク、と脈打つ。
どうしよう、どうしたらいい?
胡蝶さんに連絡?いや蝶屋敷に運び込むのが先か?
どうしていいかわからない。どうする、どうすれば…
時透 有一郎
「姉さん…姉さんっ!」
考えてるうちに時間が過ぎてく、あぁもう、どうしてこういうときに何も出来ない…っ!
そう、思った時。
時透 無一郎
「…ん?」
時透 有一郎
「っ、どうした、無一郎っ…」
時透 無一郎
「兄さん…これ、おかしいよ…
…もしかして、姉さんのイタズラじゃない?」
ねえ、そうでしょ姉さん。
無一郎が言うと。
時透 A
「あー…バレちゃったか」
そういって、姉さんがむくりと起き上がった。
3→←家に帰ると時透の長女である姉が死んだフリをしていました。1
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るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます!あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - はい!!!!そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - おーーーー!それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)
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