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【無一郎 side】

それから間もなく家に入ってきたのは見知らぬ女の人だった。

無一郎&有一郎
「っ…!」

小さく驚いたように息をのむ兄さんを庇うように立つ。

その人は無論先ほどの鬼とは天と地ほどの差があり似ても似つかなかったけれど、鬼に襲撃されたことで膨れ上がった警戒心が、もう一体鬼が出たのかと思わせてしまったのだ。

けれどその女の人は優しく微笑み攻撃してこない。

…あ

違う、この人。鬼じゃない。

この服は鬼殺隊だ。姉さんと同じような、鬼殺隊の隊服。

この人―鬼殺隊員だ。

?? ???
「初めまして、怖がらせちゃってごめんなさい。お姉さんの親友の胡蝶 カナエです。

あなたたちのお名前は?」

胡蝶カナエ―聞いたことがある。

鬼殺隊・花柱 胡蝶カナエ。

とっても強い人で、おっとりした優しい人。

花のように可憐で、蝶のように優美な女性。姉さんがそう言っていた。

姉さんの親友で、10日くらい前にも一緒に甘味処にいくといっていたはずだ。

時透 無一郎
「…僕、時透無一郎です。

こっちが兄の有一郎…。

いつも姉さんがお世話になってます。」

そういいペコリと頭を下げる。

兄さんも警戒心を解いたらしく小さく会釈した。

胡蝶 カナエ
「あなたが無一郎君で、そしてあなたが有一郎君ね!!

二人の話はいつもAから聞いてるの、話に聞く通り可愛い子だわ〜」

そういいカナエさんはおっとりと笑う。何だか姉さんみたいな人だ。

時透 有一郎
「…あの、鬼は…姉さんはっ…?」

兄さんの言葉にハッとする。

そうだ、姉さん。

どうして忘れてたんだ、こんなこと考えている場合じゃないだろう。

姉さん、姉さんは。

姉さんは、無事なのか―――?

胡蝶 カナエ
「鬼はAが倒したわ。Aも酷い怪我ではあるけど大丈夫よ」

それをきいて僕たちは一斉に駆け出した。

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るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます!あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はい!!!!そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - おーーーー!それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るるっち | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年6月8日 18時

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