9 ページ24
【A side】
刀をかまえ、鬼を睨み付ける。
私の攻撃をいとも容易く避けた鬼は
鬼
「俺に指図するな、小娘。見たところ柱でもないだろう?それに怪我もしているじゃねぇか。お前なんかに指図される覚えはない」
時透 A
「…そう。けどこの子達には指一本触れさせないわ」
鬼
「お前のような小娘にできるのか?」
時透 A
「えぇ、私は二人の姉だもの。この子達を守るために鬼殺隊に入ったんだもの」
そういいこちらに向かい飛んでくる鬼の手を素早く斬る。
そこに生まれた隙をつかれ鬼に強烈な蹴りを入れられる。
私は家の隅まで吹き飛ばされた。
時透 A
「ぐっ…!」
咄嗟に受け身をとったけど、多分何本か骨やったな、これ。
無一郎&有一郎
「姉さんっ!!」
時透 A
「来るなッ!!」
ビクッ、と布団が震える。
ごめんね。驚かせちゃったね。怖いよね。
時透 A
「私なら大丈夫だからっ…絶対に来ないでッ!!私は鬼殺隊・階級戊 時透 A!!私を信じてっ!お願いっ!!」
痛くて、痛くて仕方ない。
けど、立たなきゃ。負けるわけにはいかないの。
ごめんね、むい、ゆう。
怖いよね。不安だよね。また心配かけちゃうね。ごめんなさい。
必死に立ち上がる。
鬼が布団に近づく。
「先にガキ二人を始末するとするか」と口元が、醜く歪む。
守らなきゃ、ただ2つの守りたいもの。
両親が私に遺してくれた、代わりの効かない宝物。
刀を鬼に向けてふる。
時透 A
「貴方の相手は私よ!この子達だけは、ゆうとむいだけは絶対、絶対に傷付けさせないっ!霞の呼吸 弐の型――」
――八重霞
時透 無一郎
「っ、姉さんっ、姉さんっ!!」
時透 有一郎
「おいっ、やめろ!無一郎!!!」
遂に布団が剥がれる。
必死に足を踏ん張り何とか立ってる私の事を見ていられなかったんだろう。
私のところに来ようとするむいをゆうが必死に止めていた。
時透 A
「駄目っ、
時透 無一郎
「っ…!」
いつもと違う名前呼びに無一郎は小さく驚く。
時透 A
「絶対大丈夫だからっ、私が絶対守るから…っ。だから来ないでっ…っお願い」
時透 無一郎
「っ、でもっ!」
時透 A
「
必死に叫ぶ。有一郎は小さく、けれどしっかりコクリと頷き無一郎の腕を引き寄せる。
鬼
「うるせえうるせえ騒ぐな。どうせお前らみたいな貧乏な木こりは何の役にもたたないだろ。」
ーーーーーーー
文字数
127人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます!あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - はい!!!!そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - おーーーー!それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ