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【A side】
さて、その日の夜も暑くて、蝉も鳴いていた。
もう寝ようか、というとき。
ゆうとむいはまた喧嘩していた。むいが藤の花の香に水をかけて使い物にならなくしちゃったらしい。
しかもだんだん論点がずれていってる…
暑さのせいか、やっぱり二人もいつもより苛々しているみたいだ。
…と、その時。
時透 A
「ん…?」
微かに、感じたのだ。
―鬼の、気配を。
そして、それはだんだん強くなり、確信に変わっていった。
時透 A
「…っ!ゆう、むいっ!!」
有一郎&無一郎
「何、姉さんっ!!」
口論中に口を挟まれ、二人は苛立ちを隠さずそういう。
時透 A
「…二人とも、こっちへ来て。今すぐ」
鼓動が早まる。
私がいつもと違う様子なのに気づいたのだろう、二人は戸惑うように顔を見合わせこちらに来る。
時透 A
「…むい、ゆう。よく聞いて。
…鬼が来てる」
時透 無一郎
「…え?」
時透 有一郎
「…は?」
二人の目が見開かれる。
時透 無一郎
「ど…どういうこと?何で…」
時透 A
「…わかんない、けど…ごめんね、ちょっと暑いだろうけど、我慢してね」
そういい私は二人に布団をかける。
時透 A
「いい、何があっても絶対に出てこないで」
時透 有一郎
「なっ…プハッ、姉さんっ、やめろ!!その状態で戦う気か!?」
時透 A
「…うん。ごめんね、また約束守れないや」
時透 無一郎
「やめてよ!!姉さんもこっちに来てっ…」
時透 A
「…ごめん、けど、私は―」
?
「おぅおぅ、木こりか。旨そうなガキが3人、しかも…女の方は鬼殺隊ときたもんだ」
無一郎&有一郎
「っ!!」
はじめてみる鬼の姿に固まるゆうとむいに慌てて布団を被せ、枕元に置いてあった剣をとる。
時透 A
「霞の呼吸 肆の型」
―移流斬り
時透 A
「私の弟たちに触れないで」
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るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます!あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - はい!!!!そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - おーーーー!それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)
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