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【A side】
時透 A
「そっか、ありがと…」
胡蝶 カナエ
「大丈夫。それでA、春の呼吸、って…」
時透 A
「うん…何かね、あの瞬間作り出しちゃったみたい。
私の、私だけの呼吸」
胡蝶 カナエ
「そう…よかったわね。…あ、そういえば、弟君達は?」
時透 A
「家の…中」
胡蝶 カナエ
「…連れてくるわ。それから蝶屋敷に行きましょう」
そういいカナエは私の体を木に預け、家の中へと入っていく。
まもなくゆうとむいが駆け寄ってきた。
有一郎&無一郎
「姉さんっ!!」
それをみたら、ホッとして体の力が抜ける。
時透 A
「むい、ゆう…、大丈夫だった?怪我、してない…?」
時透 有一郎
「俺らは大丈夫だ」
時透 無一郎
「ちょっと怖かったけど、姉さんなら大丈夫だって信じてたから…!」
そういい涙でぐちゃぐちゃになった顔で笑うむいにゆうが「…というわりには何度も出ていこうとしてたけどな」と小さくツッコむ。
時透 無一郎
「だ、だって…っ、というか兄さんだってさっきまでずっと泣いてたくせにっ」
時透 有一郎
「なっ…べ、別に泣いてなんかっ、というか関係ないだろ、そんなことわざわざ言うなっ」
そういうゆうの目元には明らかに泣き跡があった。
二人を不安にさせちゃったのは申し訳なくて、けど二人が無傷で当たり前のように口喧嘩してるのが何だか嬉しくて、二人をぎゅっと抱き締めた。
時透 A
「よかった…よかった、二人が無事で…っ!!」
ポロ、と涙が零れる。
すると、耳元で小さな嗚咽が二人分聞こえ出す。
そして、ついに私の意識がなくなるまで
ずっとそうして抱き合いながら泣いていた。
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るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます!あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - はい!!!!そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - おーーーー!それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)
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