【鬼滅の刃】変人柱は黙れない

＊善逸は逃れられない ページ5

「Aさんッッ！！！大好きだ！！！！結婚しよう！！！！！」

「もちろんいいとも！！！私が夫ね！！！！」

「そうじゃなくてェエエエエエ！！！！！！」


私に本日何回目かの求婚をして、断られたわけでもないのに泣き崩れるこの金髪の少年は我妻善逸くん。

いつも宇髄さんに結婚してください結婚してください言いまくってことごとく断られる身としてはすっごく嬉しいんだけども。

どうやら本人は不服らしく、こうして咽び泣いているというわけである。

………かわいい。

私は被虐欲が人間の三大欲求より強いと思われがちだが、加虐欲もそれなりにあるのだ。

だからこう、膝にしがみつかれて上目遣いで泣かれちゃうと…ねえ？

こう、自然と頬がゆるゆるになって、にこーっと。笑っちゃうわけでして。

………か"わ"い"い"ッッッッッ〜〜〜〜〜！！！！！！(本音)


「俺が夫じゃダメ……？？」

「うん駄目。だって善逸くん可愛いんだもん！善逸くんだってさ、かわいい子見つけたら大好き〜結婚したい〜って思うでしょ？それとおーんなじ♡♡」

「じゃあ俺もAさんも夫でいいじゃんかよォ〜〜！！！！」

「だめったらだーめ！！！善逸くんは私のかわいいかわいいお嫁さんになるのっ！！」


廊下で立ち往生したまま結婚結婚言い合うのも正直アレかと思うけど、これは重要かつ迅速に解決しなきゃいけない問題だから！！！

善逸くんはこんなに可愛いんだから、なんとしても夫として初夜を明かさなきゃ…！！


「じゃあAさんは俺に口吸いできんの！？俺はAさんに口吸いできるよ！！」

「私だってそれくらいできるよ〜〜！！！善逸くんのこととろっとろにしちゃうんだから…♡♡うーん想像したらしたくなってきちゃった、していい？♡」

「エッッ！？！？！？そ、れはちょっと……！！」

「いやいやいやこの流れでそれは傷つくって」


いきなりの正論は傷つく！！！柱のみんなよりはすっっっごい優しいけど！！！！

でもなあ〜〜〜ここまで誘っといて突き放すというのはいただけないなあ〜〜〜〜？？？？？

うん！！お仕置きが必要だよね！！！本音を言うとただ私がやってみたい！！！！


「善逸くん…結婚しよって言ってきたのは貴方なんだから、責任、とれるよねっ♡♡♡」

「えっちょAさん？？？なんかすごく物騒な音が＿ア"ァ"ーーーーーッッッッッ！！！！！！！！！！」


この後口吸いしようとして宇髄さんに見つかり手刀落とされてお持ち帰りされた。

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