*変人柱は落ち着けない 参 ページ39
「A」
「なぁに伊之助く、んぅっ!?」
伊之助くんは私の名前を呼ぶと、後ろからぐりぐりと首筋に頭を押しつけた。
ふわふわの髪の毛が敏感な耳に当たるので、嫌でも甲高い声が漏れてしまう。
それに抱き締める力も強くって、これもう一本くらい骨折れたんじゃないかな。
「やめッッ……ろよ伊之助!!Aさん嫌がってるじゃねーか!?」
「いやあのこれはちょっとくすぐったかっただけで」
「アァ゛!?やんのか紋逸!!」
いつの間に眠気が飛んだのか、めちゃくちゃ声がデカい。
正直死ぬほど鼓膜がきついです。煉獄さんに比べればまだまだだけど爆音すぎる。
「Aさん…おっ、俺なら優しくできるからね…!?」
「えっ?優しくするもなにもないよだって私が上だもん!!」
「えっ…??」
えっ????だって善逸くん女の子じゃん……(強めの幻覚)
女の子同士ならしょうがないね!私が上になるしかないね!うん!
「さっきから優しくとか上とか何の事だァ!?」
「あっ!!なんでもないなんでもないよこれはそう隠語だ隠語!!」
「いん………??なんだそれ食えんのか??」
「ちょちょちょAさん何言ってんの!?!?」
あれ私なんか変なこと言った??(すっとぼけ)
ていうか善逸くんも変なこと言ってる自覚あるんじゃないか!!すけべだな!!
色んなものが捗るぞ!!そう!!色んなものが!!
「…ねえ、何してるの?」
遊びに感けていたら、急に絶対零度の声が聞こえてきた。
このやけに冷たい声はむいむいだ!!けどいつもより声の温度が低い気がするぞ!!
「あ!?誰だお前!!」
「むいむい〜〜〜っっ!!久しぶり!!いやそうでもないかな?でも久しぶりに顔見た気がするな!!」
「A、何してるの?って聞いてるんだけど。年下二人連れ込んで何のつもり?」
「怖ッッ!!なんかあの人やばい音するよAさん!?」
「えっ怖…むいむい怒ってんの?」
私が話しかけた途端、またぷいっとそっぽを向くむいむい。
わ〜可愛い。
年下男子はいい文化!決定!
「何回もブッ倒れてるんだし、遊んでる暇あるならさっさと寝れば?」
「はーい分かりましたよ寝ますよ!!全くもう柱の人みんな寝ろ寝ろ言うんだから!!わざわざ来てくれてご苦労様でしたねありがとうございました!!」
逆に寝ろ以外の言葉貰ったことない気がする!!
もういいもん寝てやっから!!
「…素直じゃないな」
「(えっあんたがそれ言う…?)」
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ころころ - ゆるふわですやん! 知ってるんですか! (2019年10月4日 20時) (レス) id: 327fdb2cac (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんのなんでも屋さん» コメントありがとうございます〜ッッ!!!わりと皆さんに気付いてもらえて内心同志を見つけられたようで嬉しいです!! (2019年10月3日 17時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
こんのなんでも屋 - あーっあーっしぬかとおもった!しぬかとおもった!ってどっかで聞いた事あると思ったらぴーまるちゃんとこのうさぎさんw (2019年10月2日 19時) (レス) id: 8cb1996207 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - ゆきさん» わーコメントありがとうございます!!!続きます!!続編行きます!!体調管理にも気を配りつつ頑張っていきますー!! (2019年10月2日 7時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 一瞬最終回かと思ってめっちゃびっくりしたけど、続くの文字を見てとりあえず一安心。この作品は今まで見てきた中で一番好きです。これからも投稿楽しみに待ってます。無理をせず頑張ってください。 (2019年10月1日 21時) (レス) id: fbbd62be54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネロ | 作成日時:2019年9月8日 15時