【鬼滅の刃】変人柱は黙れない

＊変人柱は慣れてない　壱 ページ25

「冨岡さん！！おはよ♡今日もぼっち？ねえねえ新しく友達できた？できたなら早めに言ってね寝取るから♡♡」

「(俺は友達がいないわけではない。お前がいると誰も近付けないだろう。それとそういうのは)気色悪い(から誰にでもするのはやめた方がいい。)」

「唐突な罵倒！？！？」


今日も今日とて冨岡さんにダル絡みしている。

気色悪いなんざ承知の上だよでも癖だから仕方ないでしょ！？！？(謎)

なんて思いつつ冨岡さんのまわりをうろちょろしている。

そんな露骨に「うわうっざ…」みたいな顔しないでよ私泣いちゃう。


「やっぱり絡まれるのやだ〜？でも仕方ないじゃん！悲鳴嶼さんが帰ってきたかと思えば今度は蜜璃ちゃんが長期任務！！もうなんなの！？鬼は私の癒しを一人までしか許容してくれないの！？！？ってね！！！だから匂いかがせてよ冨岡さぁぁん………♡♡」

「………」

「いやそんな『えっなにこいつきしょ…』みたいな顔されても…そろそろ慣れよ♡」


もしもーし？？と無遠慮に頬をべちべち叩いても表情は変わらない。

つーかお前もほっぺた柔らかいのな？？柱のほっぺた全部餅？？？いやそれはない(冷静)

むにむに弄んでみたりして柔らかさを堪能する。

うん可愛い。可愛すぎてもはや人類の脅威。

あまりに愛いので思わず抱き締めてしまった。仕方ないね！


「うふふふふ冨岡さん……♡また鍛えた？鍛えたでしょ！！あ〜〜〜！！！この華奢♂に見えてがっちりした体格好き！！！」


しっかりとした胸板に顔を埋めつつ背筋も堪能できるこの体勢、うーん最高。

それでもあまりに反応がないので、そろそろ私も面白くなくなってくる。


「ねーぇ、私物言わぬ人形とかそういうのはつまんなくてやなの。なんか喋りな？ん？」


今度はばしばしと背中を叩いてみるが、冨岡さんの表情筋に変化はない。

いや顔はいいんだけど、ちょっとは表情筋動いてくれないと面白味に欠けるというかなんというか…


「…む、もういいもん！冨岡さんがそういうことするなら私不死川さんのところ行きますよ〜だ！」


あまりに反応を示してくれないので、抱きつくのをやめて他の人のところに行くことにした。

なんか負けた気がするので最後にんべーっと舌を出して挑発して。

それから、踵を返そうとしたところで。


「＿あ、れ？」


一歩踏み出した途端、ぐらりと揺れ、なんとかバランスをとろうとしても歩けなくて。


しまいには床に勢い良く倒れ伏してしまい、それで、意識が＿

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