*音柱は加減できない ページ9
ある日のこと、それは唐突に訪れたのである。
私は某日、特にすることもなく屋敷のなかをうろついていた時に、ふと宇髄さんの背中を見つけたのだ。
「あっ!!宇髄さ〜〜ん!!!!おはようございます!!嫁にもらってくれませんか!!!!!」
「おう、Aじゃねェか!良いぜ、折角だし貰ってやるよ」
「ですよね〜!!まあ知ってましたけどって待てちょっと待って?????もう一回言ってもらっていいですか???」
「一々同じ事何度も言わせんな、地味だろうが。お前を嫁に貰ってやるッつったんだ!!」
「?!?!?」
最近滅多に出してなかった奇声をあげてしまったが是非もない。
あの!!祭りの神が!!!嫁にもらって!!!くれるって!?!?
嘘すぎるでしょ明日私後ろから刺されて死ぬぞ!!!!!!
しかもこの人めちゃくちゃ顔がいいんだよその顔で嫁にもらうとか言わないで私が死ぬ!!!
「_それとも何だ、再三言っときながら今更恥ずかしいってか?」
「ひぇ……ま、まって、宇髄さん待って!!!うぐぅう〜〜〜顔が良すぎるよぉ…………♡♡♡♡」
宇髄さんは壁にとん、と手を置いて、私を壁際に追い詰めた。
待ってこの体勢宇髄さんの顔よく見えるから恥ずかしさで死にそうぅ………♡♡♡
「ぅ、宇髄さん…!な…なんかどきどきしすぎて無理なんですぅう……♡♡♡」
「ッは、何今更生娘じみた反応してやがんだァ?」
「うぅううぅうぅぅ〜〜〜〜…!!!だってしょうがないじゃないですか!!!!私接吻だってしたことないんですよぉお!?!?!?!?」
「………ふ、っくく…!!…お前、あんだけ言っときながら一度も接吻したことねぇのか!?」
「もぉお笑わないでくださいよ!!」
そうかそうか!!なんてド派手に笑う宇髄さん。
えっだって私生娘だし!!!おかしくないでしょぉ!?!?
「…地味に未経験だったとは知らなかったなァ、いっそド派手に一度やってみるか?」
「ほぁ…?」
宇髄さんはするり、と私の顎に指を滑らせた。
そのままくいっと持ち上げると、顔を近付け_
ってまてこれ私接吻される???されんの????えっこれ逃れられないよ?
まぁ初めてがこんなとんでもないイケメンならと覚悟を決めて、ぎゅっと目を瞑った。
「なんてな。ちっとからかってみただけだ!」
「_ハァアアアアア"!?!?!?どっからですか!?」
「嫁のくだりからド派手に全部冗談だ!!」
この後恋柱にめちゃくちゃ誤解された。
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ころころ - ゆるふわですやん! 知ってるんですか! (2019年10月4日 20時) (レス) id: 327fdb2cac (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんのなんでも屋さん» コメントありがとうございます〜ッッ!!!わりと皆さんに気付いてもらえて内心同志を見つけられたようで嬉しいです!! (2019年10月3日 17時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
こんのなんでも屋 - あーっあーっしぬかとおもった!しぬかとおもった!ってどっかで聞いた事あると思ったらぴーまるちゃんとこのうさぎさんw (2019年10月2日 19時) (レス) id: 8cb1996207 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - ゆきさん» わーコメントありがとうございます!!!続きます!!続編行きます!!体調管理にも気を配りつつ頑張っていきますー!! (2019年10月2日 7時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 一瞬最終回かと思ってめっちゃびっくりしたけど、続くの文字を見てとりあえず一安心。この作品は今まで見てきた中で一番好きです。これからも投稿楽しみに待ってます。無理をせず頑張ってください。 (2019年10月1日 21時) (レス) id: fbbd62be54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネロ | 作成日時:2019年9月8日 15時