第34話 礫という名の弾丸 ページ39
*
胡「でしたら竈門君は私の屋敷でお預かりしましょう」
炭「えっ?」
胡「はい!連れて行ってください!」
「前失礼しまァす!!」
しのぶちゃんがリズム良く手拍子を2回打ちながら指示すると、私たちの前を炭治郎くんを抱えて走り抜ける隠さん。
その速さは無一郎くんの髪がなびくほど高速である。隠さん炭治郎くん抱えてるのに凄い。
産「では柱合会議を…」
炭「ちょっと待ってください!!」
お館様の言葉を遮る炭治郎くん。
禰豆子ちゃんを刺した分だけ不死川さんに頭突きをさせてほしいと訴えながら座敷にある柱にしがみついていた。それをボカスカ殴る隠さん。
炭「頭突きなら隊律違反にはならないはず…!!」
「黙れ!!指はがせ!早く!!」
うーーーん、炭治郎くんを静かにさせないと柱合会議が始まらないし。
けど隠さんが炭治郎くんを柱から引き剥がせる力があるとは思えないし。
どうしたものかなぁ。
そんなを考えていると隣からジャリ、と微かな音が聞こえた。
炭「はぶぇ!!」
刹那、炭治郎くんに襲いかかる礫。
あまりの痛さに炭治郎くんは目を回して柱から手を離し、座敷から庭へ勢いよく落ちた。
無「お館様のお話を遮ったら
駄目だよ」
「もっ申し訳ございません、お館様…!」
「時透様…!!」
無「早く下がって」
「はひっ…はいィイ!!」
隠さん達はわたわたしながら炭治郎くんを担いでまたもや走って行った。大変だなぁ。
炭治郎くんと隠さんが産屋敷邸から出るまで「柱すげぇ怖いんだぞ!」「絶対に許さねぇ!!」「謝れよ!謝れーーー!!」と隠さんが号泣している声が聞こえた。
貴「無一郎くん、怪我してる人に石投げちゃ駄目だよ?」
無「だってAさん…」
貴「けどありがとう
どうしようか困ってたんだ」
無「…うん、今度から石は投げないようにするね」
貴「うんうん、無一郎くんはいい子だねぇ」
よしよしと頭を撫でてあげると嬉しそうに顔を緩める無一郎くん。かわッ、可愛いなぁ…!
弟子がしでかしたことは師範が責任を持たねば!柱合会議終わったらしのぶちゃん家にお邪魔しよう。そうしよう。
貴「(そして炭治郎くんに謝ろう…)」
*
2202人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鬼滅大好きもち - 中学一年の私自身むいくんが最推しなのでこの小説を読んでると心がホワホワします。むいくんと恋仲が私的に思ってないので師範面から過ごす話の小説を探していてやっとお気に入りの小説に出会うことができました!とてもいい作品を作っていただきありがとうございます! (2019年12月27日 10時) (レス) id: 08fa144c19 (このIDを非表示/違反報告)
カオリ(プロフ) - 鬼滅隊じゃなくて鬼殺隊ではないでしょうか?間違いだったらごめんなさい。 (2019年11月17日 18時) (レス) id: f2976f8dda (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 岬さん» ひぇ…恐縮です……私も岬さんから温かいコメントをいただけてキュンキュンが止まりません…ありがとうございます…… (2019年9月2日 15時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
岬 - わぁ……閑話めっちゃ……もう……囁かに甘くてキュンとしてしまいます……むいくんが柱になってからは、夢主さんに甘える機会が少なくなったように見えますし、こんなふうに甘えてるのを見るとキュンキュンが止まりません……ほんとに時紀さんの小説で、生きてます…… (2019年9月1日 21時) (レス) id: 7d9b2a2f36 (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 李詩さん» 無一郎くん喋りましたねぇ、動きましたねぇ、かぁいかったですねぇ。作者もとっても幸せです。一緒にキュンキュンしましょう……! (2019年9月1日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あたた | 作成日時:2019年7月23日 23時