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第2話 金木犀の彼女 ページ3

*





井戸から水を引いてきたら家の前に2人の女性がいた。

1人は白樺の木の精のように白髪で美しい女性。

もう1人は黒い服で身を包み、僕と目が合うと微笑んで見せた。その微笑みは花のように儚く、綺麗だと思った。





貴「初めまして

私は落藤Aと申します」



無「こ、こんにちは…」





落藤 A。そう名乗った女性からは金木犀のような安心する良い匂いがふわりと漂った。





貴「突然のご訪問申し訳ございません

少し、お話を聞いていただけませんか?」





なんでだろう。微塵も疑わしいと感じなかったのだ。

だから2人を家に招いた。当然兄に怒られた。



どう考えても胡散臭い、そう言う兄を説得して話は始まった。

鬼と鬼殺隊の存在。
僕達のご先祖さまが使う日の呼吸という技。

白髪の美しい女性、産屋敷あまね様が説明したのは全てが嘘みたいな話だった。



嘘みたいな話だが本当だと言う。僕は信じた。夢中になって話を聞いた。

話が終わるといつの間にか空が赤く染まろうとしていた。





貴「…あまね様、夕刻が近づいております

本日はおいとま致しましょう」



あ「本日はお話を聞いて下さりありがとうございました

また後日足を運ばせていただきます」



有「うるさい、もう来るな」



無「兄さん!」



貴「大丈夫ですよ、無一郎くん

お話聞いてくれてありがとうございました」





また花のように微笑む彼女。

顔に熱が集まった。心臓もうるさいほどに高まっている。だがひどく安心する。





無「(また、来てくれるかな…)」





小さくなった2人の後ろ姿を見ながらそう思った。





*

第3話 最悪な夏の日→←第1話 子孫の双子



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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:アニメ
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鬼滅大好きもち - 中学一年の私自身むいくんが最推しなのでこの小説を読んでると心がホワホワします。むいくんと恋仲が私的に思ってないので師範面から過ごす話の小説を探していてやっとお気に入りの小説に出会うことができました!とてもいい作品を作っていただきありがとうございます! (2019年12月27日 10時) (レス) id: 08fa144c19 (このIDを非表示/違反報告)
カオリ(プロフ) - 鬼滅隊じゃなくて鬼殺隊ではないでしょうか?間違いだったらごめんなさい。 (2019年11月17日 18時) (レス) id: f2976f8dda (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 岬さん» ひぇ…恐縮です……私も岬さんから温かいコメントをいただけてキュンキュンが止まりません…ありがとうございます…… (2019年9月2日 15時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
- わぁ……閑話めっちゃ……もう……囁かに甘くてキュンとしてしまいます……むいくんが柱になってからは、夢主さんに甘える機会が少なくなったように見えますし、こんなふうに甘えてるのを見るとキュンキュンが止まりません……ほんとに時紀さんの小説で、生きてます…… (2019年9月1日 21時) (レス) id: 7d9b2a2f36 (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 李詩さん» 無一郎くん喋りましたねぇ、動きましたねぇ、かぁいかったですねぇ。作者もとっても幸せです。一緒にキュンキュンしましょう……! (2019年9月1日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あたた | 作成日時:2019年7月23日 23時

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