第1話 子孫の双子 ページ2
*
ある春の日。
お館様の屋敷に呼ばれた。
貴「景信山、ですか…?」
産「あぁ、景信山には日の呼吸の子孫がいるんだ」
貴「日の呼吸の……」
日の呼吸。
全ての呼吸の始まりであり、最強の技と伝えられている。
産「あまねを遣わせようと思っていてね
念の為護衛をしてもらいたいんだ
頼めるかい、A」
貴「御意」
聞くにその子孫とやらは2人。両親は亡くなったらしい。
双子の男の子で歳は10。まだ若いその歳で両親を亡くし、2人で未だに山の中で暮らしているとはきっと仲が良く、優しくおおらかで助け合って生きているのだろう。
貴「(───と、思っていたのだが)」
「帰れ
誰かの為に何かしてもろくなことにならない」
ちっとも優しくおおらかじゃないじゃないか。
最初に自己紹介した時も
無「あ、えっと、僕は弟の時透無一郎です
こっちは兄の有一郎……」
有「勝手に教えるな」
とまぁ、こんな感じだった。
弟の無一郎くんは優しく、話が通じた。だが兄の有一郎くんは話が通じる以前に話を聞いてくれない。
うん、双子の仲は最悪だ!雰囲気が悪すぎてこちとら息が詰まりそうだよ!
そんな息が詰まりそうな中、この世界には鬼がいて、それを始末する我ら鬼殺隊の存在。鬼殺隊は呼吸という技を使い、君たちはその全ての呼吸の起源である日の呼吸の使い手の子孫だと。1から10まで説明した。
するといつの間にか外は赤く染まり始めてきていた。
貴「…あまね様、夕刻が近づいております
本日はおいとま致しましょう」
私がそう言えばあまね様はコクンと頷き立ち上がった。
あ「本日はお話を聞いて下さりありがとうございました
また後日足を運ばせていただきます」
有「うるさい、もう来るな」
無「兄さん!」
貴「大丈夫ですよ、無一郎くん
お話聞いてくれてありがとうございました」
*
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鬼滅大好きもち - 中学一年の私自身むいくんが最推しなのでこの小説を読んでると心がホワホワします。むいくんと恋仲が私的に思ってないので師範面から過ごす話の小説を探していてやっとお気に入りの小説に出会うことができました!とてもいい作品を作っていただきありがとうございます! (2019年12月27日 10時) (レス) id: 08fa144c19 (このIDを非表示/違反報告)
カオリ(プロフ) - 鬼滅隊じゃなくて鬼殺隊ではないでしょうか?間違いだったらごめんなさい。 (2019年11月17日 18時) (レス) id: f2976f8dda (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 岬さん» ひぇ…恐縮です……私も岬さんから温かいコメントをいただけてキュンキュンが止まりません…ありがとうございます…… (2019年9月2日 15時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
岬 - わぁ……閑話めっちゃ……もう……囁かに甘くてキュンとしてしまいます……むいくんが柱になってからは、夢主さんに甘える機会が少なくなったように見えますし、こんなふうに甘えてるのを見るとキュンキュンが止まりません……ほんとに時紀さんの小説で、生きてます…… (2019年9月1日 21時) (レス) id: 7d9b2a2f36 (このIDを非表示/違反報告)
時紀(プロフ) - 李詩さん» 無一郎くん喋りましたねぇ、動きましたねぇ、かぁいかったですねぇ。作者もとっても幸せです。一緒にキュンキュンしましょう……! (2019年9月1日 0時) (レス) id: efc0380dc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あたた | 作成日時:2019年7月23日 23時