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story2 ページ3

私がこの広い敷地を練り歩いてるわけは
まぁ、迷子を迎えに行くため…


「いやなんで入学したての私が迷子を迎えに行かなきゃならんの。」


迷子というのは私の幼なじみの愛華のことだが
「放課後に校内の探検してくる!」とか1人で行っちゃって迷子になったのだ。



迷子を探してる自分も校内の地図を暗記してる訳でもないので案の定すぐに愛華のいる4棟にたどり着けない。


「うぅ、ここどこー…」



入学式のあとのHRが長引いたせいで日が落ちる時間になっており辺りは薄暗くなり始めていた。



周りに先生ぽい人もいないし下校時間からとっくに過ぎているので自力で探すしかない。



入学初日になんでこんなことしなきゃならんの…





辺りが暗くなってきたのと初めての土地のせいで心細くなって私は泣きそうになった。





「まなかぁ…どこにいんのー……うぅ」




半べそになり始めた時に後ろからふと声がした。





?「あれ?どうしたの??1年生?」



「えっ」



後ろを振り返るとそこには担任の江崎先生が立っていた。


畑の管理をしていたのか実習着が泥だらけだった。



「ぁ…せんせ……」


江崎「あ、柏井さんか!まだ帰って…えっ、どうした?」


半べそになっていて泣きそうだったので、先生は私の顔を見て驚いた。




高一にもなって泣いてるなんて恥ずかしすぎるので私は顔を逸らした。



「……三組の宮本さんを探していて4棟に行きたいんですけど…」



私は顔を逸らしながらそういった。


江崎「ああ食品加工科の子ね、いいよおいで」



ちょっと感じ悪かったかなって思ったけど先生は特に何も言わずに連れていってくれた。





151cmしかない私の身長に対して180cmくらいの江崎先生。

第一印象は幼稚園の先生みたいな優しい人だ。

初めての担任がこんな優しい人でよかったなーと私は安心してそんなこと考えながら1歩前を歩く先生の背中を見つめていた。



ま、顔も悪くないし 当たりだね とか変なことを思った瞬間



私は石に躓きコケた。

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作者名:いちごミルク | 作成日時:2019年11月16日 23時

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