80,大好き ページ30
A「ごめんね…今まで
別れた理由が言えなかったのは、
碧井くんにどう思われるかが不安だったんだ」
碧井「でも、話してくれた」
A「いや…あんな爆弾発言しちゃったらね…」
碧井「ううん。
キッカケは何であれ話してくれた事実が大切だから」
A「うん…!」
彼女も、相手にどう思われるのか…とか考えたりするんだ。
ちょっとだけ、意外だなと思った。
A「ホント…この体質、伝え方が難しいから…
水無瀬さんへの伝え方も失敗してリベンジ来ちゃったし…」
碧井「あはは…。ハッキリ伝えたら傷付けかねないしね」
A「これからは、
わかりやすく“彼氏いるから”って言えるかな?」
碧井「!」
A「“お試し”の件なんだけど…
実はね、告白されたことって何度かあるんだ…」
碧井「うん」
全然ありそう。可愛いし社交的だし。
A「水無瀬さんと別れてからは、告白された瞬間から
もう気持ち悪いって思う様になっちゃったの」
碧井「そっか…」
A「でもね、碧井くんは…嬉しい以外無かった」
碧井「!」
A「碧井くんの事、好きだったから…かな」
彼女の口から、俺に対して“好き”と言われた。
A「え……泣いてる?」
碧井「あ…っ」
その言葉が嬉しくて、涙が出ていた。
碧井「嬉し涙だよ」
A「…っ」
ちゃんと、両想いだったんだ…。
A「お試しって言ったのは…また
気持ち悪くなっちゃったらどうしよ…って怖かったからなの」
碧井「うん」
A「それで…色々試すような事もしちゃった」
碧井「…水無瀬さんを断らなかったのも?」
A「うん…。
体質自体が変わった可能性もあったから……ごめんね」
碧井「いいよ。大丈夫」
A「でもやっぱり変わってなかった…!
碧井くんだけ平気なの。きっと、好きな人だから…」
碧井「…!」
A「碧井くん、私“お試し”やめたい。私でよければ…」
碧井「待って」
それは、俺から言わせてほしい。
碧井「Aちゃんの事が大好きです。
…俺と付き合ってください」
A「はい…!よろしくお願いします!」
そうして俺達は、正式にお付き合いする事が決まった。
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作者名:麦兎 | 作成日時:2021年10月21日 0時