SUN【eiji】 (ページ22)

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#episode13【鋭い観察力】ページ22

エ『A、前髪切った？』

「えっ、なんでわかったのすごいえいちゃん！」

キッチンにコーラを取りに来たえいちゃんが私を見て言った

すごい観察力あるなあなんて感心してると

エ『…あと熱あるでしょ』

私のおでこにコーラで冷えた手を当てた

「ちべたっ」

エ『うわあっつ、もーなんで隠すんだよ』

少し怒りながら私を抱きかかえてえいちゃんの部屋のベッドに下ろした

「お昼ご飯作りかけだ」

エ『俺があとやっとくから』

「洗濯物も干してない」

エ『みっくんにやらせる』

エ『いいから寝とけって』

なんでそんな無理して起きようとすんの？なんて笑いながら

エ『冷えピタあったかな…』

待ってて、と部屋を出ていってしまった

エ『あったよ～』

「…冷えピタいいよ、ブニュブニュしててやだ」

エ『貼んないと熱下がんないよ？』

「それでもいい」

エ『文句言うな』

乱暴にべチンと私のおでこに冷えピタを貼った

エ『あ、お粥作ってくるから』

「わかった～」

部屋を出ようとするえいちゃんに返事をすると

エ『…普通は行かないでとか言うんじゃないの？』

ちょっと不服そうに戻ってきた

「移しちゃったら大変だもん」

エ『可愛くねえなほんとに笑』

エ『別に、移ったらAにずっと付き添っててもらうつもりだから治るまでここにいる』

「なにそれ笑」

エ『保証？笑』

「じゃあ一緒に居て～」

エ『え？？なんで？？？？笑』

ニヤニヤするえいちゃんに

「寂しいから」

と素直に答えると

エ『俺も寂しいから早く治して』

寝ていいよ、だるいでしょ？と優しく一定のリズムでポンポンしてくれた

えいちゃんの匂いがする…と当たり前のことを思いながら私は眠りに落ちた

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

そ『Aは？』

エ『熱出てたから寝てる』

ツ『えー！！！』

エ『お前ら普段Aに頼りすぎだかんな』

そ・ツ『…ごめんなさい』

エ『俺らが気付いてやんないとA隠すからさあ、
俺がいないときとか頼むよまじで』

ツ『心配しないで！ずっと見てる！！』

そ『それはキモい』

エ『逆に心配』