079 自信なんて誰にもない ページ30
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岡本side
強くなんかない。
そう、名取先生は息を吐くように言った。ズズ、というノイズと共にトランシーバー越しに聞こえる、その声は優しい。
名取「俺だって、ずっと先輩に頼ってばっかだった。フェローだけでの当直だって、急患来たらやべーなって毎回思ってたし。」
名取「俺もフェローの時、今のお前みたいな立場になって、たったひとりで、藍沢先生にトランシーバーで指示されながら処置したの、今でも覚えてる。」
岡本「………でも僕は、名取先生みたいに自信が」
名取「自信なんて誰にもない。俺だって、これで本当に合ってんのか?っていつも怖くなるし、逃げたくもなる。だけど、偶然にしろ必然にしろ、そこに居合わせたからには、」
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名取「………自分がやらなきゃ、目の前の患者は助からないんだよ。」
岡本「…っ、」
ドン、と背中を押されたような感覚。
そう。俺がやらなきゃ助からないんだよね。怖いけど、逃げたいけど、Aちゃんが死ぬのはもっと嫌だ。翔北の救命に来て、右も左も分からない俺にいろいろ教えてくれたのは、優しくしてくれたのは、紛れもないAちゃんだから………
岡本「…………名取先生、」
名取「ん?」
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岡本「………やります。指示ください。」
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しゅあ(プロフ) - 初コメ失礼します!もうハッピーエンドで安心致しました。うるうるしながら最終的に号泣でお話読んでました!最後の救命メンバーからの一言には少しクスッとしてしまいました(笑)本当にこの作品作って下さりありがとうございました! (7月23日 0時) (レス) @page50 id: d9ff4faa7c (このIDを非表示/違反報告)
asumin110(プロフ) - 多分初めてコメントをすると思います!既に何回か読んでます!いつ読んでも感動しますし引き込まれます!山田先生も好きだったんじゃ…?って毎回思うのですがそこはもうそう思ってしまっていいのでしょうか(^ ^)?わら 続編書く気になりましたら楽しみにしています! (2022年5月22日 1時) (レス) @page50 id: 310d1e6e98 (このIDを非表示/違反報告)
う - 復帰するお話が見たい (2021年4月18日 2時) (レス) id: 5513b83dfa (このIDを非表示/違反報告)
知念菜々(プロフ) - 完結おめでとうございます!!続編で育休が明けて病院に復帰する話が見てみたいです! (2020年2月9日 16時) (レス) id: 70738b0893 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか - 最後、なにがあっても幸せな形で終わる、です!誤字りました、、すいません、、 (2019年11月17日 23時) (レス) id: db28430fd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎ | 作成日時:2019年1月19日 12時