アバいウイルス感染中

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猫背で気怠そうに歩く見覚えのある赤髪



身長が高いお陰で直ぐにわかった



エ『あっ、いた！！』



ツ『Aなにその格好！！！可愛い！！ニャンってやって！！！！』



リ『ニャン♡』



ツ『りっくんじゃねえよ』



「え！撮影は？？」



そ『もう皆が行きたいって騒ぎ始めて手がつけらんなかったからもう来ちゃった(笑)』



「どうしようもない成人男性の集まりだなあ(笑)」



廊下でワイワイ喋っていると



今まで横にいたえいちゃんが私の後ろに立った



「えっ、なに(笑)」



エ『Aさ、今の自分の格好わかってる？』



あんまりにも皆が反応無しに喋るもんだから普段着のつもりでいたけど自分はメイド服だったのをその一言で思い出した



エ『お前のなんか誰も見たくねえだろ(笑)』



不覚にも少し傷付いてしまって



「あ…そっかそうだよね、着替えてくる…！」



あさひと一緒にクラスに戻った



「なにもあんな言い方しなくてもいいのに！！」



そりゃあ私のメイド姿なんて誰得だよって感じだし目に毒だなとは思ってたけどそれ以上に悔しくてあさひに愚痴をこぼした



あさひ『…多分えいちゃん、Aがあんまりにも見られるもんだから隠したんじゃないの？』



「…どゆこと？」



あさひ『だーかーら！見られたくないから自分が後ろに立って人の視線からAを遮ったんだよ多分、ほらえいちゃんでかいじゃん？だからAなんかすっぽり収まっちゃう訳よ。』



「…ふーん。」



自分の心臓の音がやけに大きく聞こえて、だんだん顔が熱くなるのが鏡を見なくてもわかった

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