12.〈女子高生と幹部〉 ページ13
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『で、何で普通に街歩いてるんですか』
数分後。
大通りではないと雖も、それなりに賑わっている通りを私達は歩いていた。
「良いから黙ってついて来い」
『……はいはい。それで、用って何ですか?デートのお誘い?』
「ンな訳ねーだろ!重要な事だっつーの」
『やだなあ冗談じゃないですか中原幹部♡』
「…お前この状況楽しんでるだろ」
『あ、バレました?』
ちなみに斜め前を歩く中也さん以外、近くには人は居ない。
黒服の人達は後ろから付いて来てるから、会話は何時も通りだ。
二人きりなら演じる必要も無いだろう。
『中也さん、また徹夜しましたね』
「あ?」
『目付きの悪さが何時もより三割増しです』
「んだとコラ」
『あと疲れた顔してますよ。
…忙しいのは承知ですけど、倒れる前に休んでくださいね』
昨日は帰って来なかったから、またどうせ夜通し働いているんだろうなとは思ってたけど。
疲れた顔を見ると矢っ張り心配になる。
『今日は帰って来てくださいよ。意地でも寝かしますから』
「へいへい。多分な」
『………約束しなきゃ、此処で不審者だって叫びます』
仕事大好きな彼は少しくらい脅さなきゃ休んでくれない。
此処で不審者扱いされたら多分社会的に死ぬだろう。
丁度今私は制服を着ているし、きっと効果は抜群だと思う。
これぞ女子高生ならではの武器。
満面の笑みで云うと、
中也さんはこめかみに青筋を立てて口元を引攣らせた。
「手前………帰ったら覚えてろ……」
『ご飯作って待ってますね♡』
ふふ、作戦成功。
心の中でガッツポーズをした。
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奏翔 - とても面白いです!更新待ってます!頑張ってください! (2023年3月21日 20時) (レス) @page50 id: 49dd49021f (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - とても面白かったです!更新楽しみにしてます! (2023年3月17日 10時) (レス) id: e237c48342 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます!( ;ᵕ; ) これからもお付き合い頂けると嬉しいです! (2023年2月3日 7時) (レス) id: 064241d233 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - ゚+。:.゚おぉ(*゚O゚ *)ぉぉ゚.:。+゚めっちゃ楽しみに待っていました٩(๑>∀<๑)۶更新ありがとうございます<(_ _*)>麦子さんの小説は大好きです。頑張ってください。これからも応援してます。 (2023年1月19日 0時) (レス) @page48 id: 6b9c5dcab8 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - Senaさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです…😭更新頑張ります! (2022年5月2日 1時) (レス) id: 064241d233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麦子 | 作成日時:2018年4月28日 20時