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『え』



次の瞬間。

太宰さんが吹っ飛んだ。

いや本気(マジ)で。


台詞だけで判った方も居るでしょう。

そうです、太宰さんを蹴り飛ばしたのは、




『く、国木田さん…』

「…全く、事務室で話をしている間に貴様という奴は…!!」





ギリギリと太宰さんを締め上げる国木田さん。

うむ…もう見慣れた光景だ。


一方、叶絵の方は矢っ張り戸惑ってるようで。




「ええっ……と?」

『ごめんね、ウチはこれが日常だから』

「はあ……何か、武装探偵社って思ったより楽しそうだね」

『あはは…まあそうだね』




これを楽しいと取るか騒がしいと取るかによるけどね。

叶絵はポジティブな方に取ってくれたみたいで良かった。




『そういえば、お二人は何しに来たんですか?』

「あ?ああ…肝心な話を未だしていなかったな」




ようやく太宰さんを懲らしめ終えた国木田さんが戻って来た。

因みに太宰さんは向こうで伸びてる。




「…太宰さん大丈夫ですか?」

「心配しなくて良い。その内回復する」

『そうそう。多分深雪が戻って来たらすぐ立ち上がるよ』

「ああ、理解」




苦笑する叶絵。

太宰さんの扱いをもう理解したよう。

流石だね。





「俺は武装探偵社の国木田。先刻は太宰めが失礼した」

「湊叶絵です。大丈夫ですよ、Aから何時も話は聞いてますから。笑」


『あのー国木田さん、もしかしたらなんですけど…今日来たのって、爆弾魔事件についてですか?』

「ああ、そうだ。流石にお前一人では危険だろう」





…矢っ張りか。

でもこれなら心強い。




「因みに今日は学校の下見だよ」

『うわぁっ!?だ、太宰さん…!』




急に背後から聞こえた声に振り向くと、何時の間にか太宰さんがいた。

先刻と同じじゃないか…


ていうか回復早いな!?




『もう回復したんですか…』

「はは、深雪が来なくても生き返ったね」

「?深雪ちゃん、とは誰のことだい?」

『ああ、もう一人の友達です。多分もう直ぐ来ると…』





そこまで云いかけた時。

パタパタと小走りで、丁度今云ったばかりの人物が出て来た。


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麦子(プロフ) - Aliceさん» すみません、ご指摘ありがとうございます! (2018年1月13日 16時) (レス) id: 564537986a (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 毎度楽しく読ませて頂いております。profileの最後、湊かなえさんの作品が「花の鎖」ではなく「八月の雪」になってますよ (2018年1月13日 15時) (レス) id: 9007c89a5c (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 美玲さん» はい私もおかしいと思ってました笑 右腕だけを絡ませた事にしておきます笑 (2017年12月6日 17時) (レス) id: 564537986a (このIDを非表示/違反報告)
美玲 - すごく余計な事かと思うのですが、50話の”彼の右腕に自分の腕を絡ませれば”の部分、主人公は左腕を怪我しているので、右腕に腕をからませえば、左右どちらでも中也さんの服に血がついてしまうのではないでしょうか?(マフィアは気にしないと思いますが) (2017年12月6日 13時) (レス) id: 11b58ea605 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 紫 LizZ(カレーの妖精愛してる)さん» わーありがとうございます!頑張ります! (2017年12月4日 23時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麦子 | 作成日時:2017年10月1日 20時

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