27. ページ29
・
「初めましてお姉さんっ!僕が飴村乱数だよっ♡」
『初めまして、一ノ瀬Aです』
噂には聞いていた飴村さん。
幼い見た目で可愛いって話だったけど、これは想像以上。
身長も低くて更に幼く見える。
でも確かに可愛い。男の人だけど。
「おい乱数、帰って良いか」
「あっ、左馬刻おひさ〜!来てくれて嬉しいなぁ〜」
「テメェが来いっつったんだろーが!」
『左馬刻さん、めっちゃ目立ってるから落ち着いて』
飴村さんに噛み付く左馬刻さんのアロハシャツを引っ張って制す。
まるで飼い犬と飼い主だ、と思ったがこれは口に出さないでおく。
ここは飴村さんとの待ち合わせ場所の、ショーが開催される会場。
私達が居るのは関係者以外立ち入り禁止のゾーンなのだが、さっきからものすごく視線を集めている。
…そりゃあ元TDDのメンバーが3人も揃ってたらガン見するよね。
左馬刻さんを宥めて乱数さんに「すみません」と謝ると、乱数さんに驚いたような顔をされた。
何これデジャヴ。
「お姉さんすっごーい!左馬刻を静められる人なんてそう居ないよー!?」
『嬉しくないです…』
「おい」
あれから、左馬刻さん達も飴村さんに招待されていた事を知り流れで一緒に行く事に。
嫌がってるくせにちゃんと来るあたり、ヤクザなのに律儀な人だなあと思う。
イケブクロとヨコハマ…いや、正確には一郎さんと左馬刻さんの仲は相当悪いらしく、道中ずっと小競り合いが絶えなかった事は言うまでもない。
途中から仲裁を諦めた私は三郎くんとお話をする事にした。
三郎くんをひたすら愛でて色々潤ったので、ファッションショーもこの調子でいきたい。
「じゃあお姉さん、早速衣装合わせとヘアメイクやっちゃおうか」
『はいっ』
「そこの子はお友達かな?」
「え、あ、はいっ!!」
「あはは、元気があって大変よろしいです♡じゃあ2人共一緒においでっ」
「はい…!」
今にも泣きそうな聖羅を連れて、いざショーの舞台裏へ。
ちなみに男性陣とはここでお別れ。
VIP席に通されるらしい。
「よーし!今日は僕が思いっきり可愛くしてあげるからね!」
・
1836人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麦子(プロフ) - いまづきさん» ありがとうございます。頑張ります(*^^*) (2018年12月6日 18時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね! 応援してます! (2018年12月5日 23時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - すらいみーる@元もちづきさん» リクエストありがとうございます…!了解しました! (2018年11月26日 18時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
すらいみーる@元もちづき(プロフ) - リクエストなんですが、主人公ちゃんと二郎が二人っきりでいちにいが帰ってくるまで留守番するお話読んでみたいです…!! (2018年11月25日 23時) (レス) id: 3b52443fef (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 錐さん» ありがとうございます。とても嬉しいです。 (2018年11月23日 23時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:麦子 | 作成日時:2018年9月22日 11時