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20. ページ22








聞けば、私の弟と二郎くんは今年の春にあった球技大会を通して仲良くなったらしい。

そういえばその時、弟は楽しそうに「面白い奴がいた」と話していた気がする。

まさかその「面白い奴」が二郎くんだったとは…

世間は広いようで狭いものだ。


ちなみにこの後「弟同盟」なるものが2人の間で組まれることになるのだが、もちろんこの時の私は知る由もない。








「兄ちゃんただいまー!」





そんなこんなで、二郎くんのお家に到着した。(飛ばし方が雑な事には目を瞑ってほしい)

元気な声でちゃんと挨拶をする姿は何となく弟と重なる。

年頃の男の子ってやっぱり面倒くさがったり恥ずかしがったりすると思うけど、それがないんだからすごい。

もしかしたら思春期を迎えないまま大人になるのでは…!?と最近思い始めている。

姉としてはそれは少し心配な訳で…


閑話休題。


余計な話をしてる間に、家の奥から足音が聞こえてきた。





「おー二郎、おかえ…り…」





出て来たのは、二郎くんと同じく綺麗なオッドアイを持つ男の人。

私を見て固まってしまったその人に、取り敢えず挨拶をする。

やっぱりいきなりの訪問は驚かせただろうか。

きっとこの人が二郎くんのお兄さんで、このイケブクロを背負う人だろう。


なるほど、面食いの聖羅が騒ぐだけあってかなりの美形だ。

これは山田家の遺伝なのだろうか。





「……二郎、この子は?」

「前話した人だよ!一ノ瀬先輩!」





固まったままのお兄さんが口を開いた。


……うん?

待ってくれいつの間に私の事話してたんだ?


隣の二郎くんを見るけど、私の視線に気付いていないのかお兄さんの方を見てニコニコと笑っていた。





「そうか…じゃあこの子が例の二次元少女か……!」


『え?』





やっと硬直から解けたと思ったら今度は何故か感動したように震え始めたお兄さん。

ていうか、二次元少女って何だろう。




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麦子(プロフ) - いまづきさん» ありがとうございます。頑張ります(*^^*) (2018年12月6日 18時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね! 応援してます! (2018年12月5日 23時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - すらいみーる@元もちづきさん» リクエストありがとうございます…!了解しました! (2018年11月26日 18時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)
すらいみーる@元もちづき(プロフ) - リクエストなんですが、主人公ちゃんと二郎が二人っきりでいちにいが帰ってくるまで留守番するお話読んでみたいです…!! (2018年11月25日 23時) (レス) id: 3b52443fef (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 錐さん» ありがとうございます。とても嬉しいです。 (2018年11月23日 23時) (レス) id: 7a9f7e3baa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麦子 | 作成日時:2018年9月22日 11時

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