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『ヒャッフーーー!!!!』

「凄い!キラキラしてる!!」





ハイテンションでダダダッ!と砂浜を駆けていく人影が二つ。

最近よく仕事でタッグを組むAと敦だ。





「敦!A!先ずは準備体操をしろ!!」

「ひゃー、凄いですね!僕初めて来ました!」

「私も…これが、海…」

「兄様の水着楽しみですわぁ」

「ちょ、ナオミ!?脱がせようとしないで!」

「あーつーいー……何で僕が…」

「乱歩さん、向こうでラムネ売ってるってよ」





そして、二人に続いて砂浜に足を踏み入れる団体。

それぞれが帽子やらサングラスやら浮き輪やらをフル装備している彼等は、異様な存在感を発揮している。

まあ他に客は居ないから気にする事もないのだが。





「いやあ、Aくんが喜んでくれて私も嬉しいよ」

「はぁ…珍しくAちゃんから誘われて来てみれば、矢っ張りこうか…」

「手前は来なくて良かったんだけどな。つか帰れよ」





そしてその隣、陽気なアロハシャツを着た男がデレっと顔を緩ませ、

全身に包帯を巻いた男が心底嫌そうに溜め息を吐き、

小柄な男がカンカン帽を押さえて悪態をついた。


そう、この団体、実は横浜の二大異能組織だったりする。

何故険悪な仲の二組織が仲良く海に来ているのかと云うと、全てはAの発言から始まったのだった。



空調機器の修理が終わるまでの三日間、社員達は当然暇になる。

ならば折角の休み、皆で楽しもうではないか。

そう、夏の醍醐味である海水浴で。

という訳で、社員達を巻き込んだ計画を思い付いたのだ。


そして偶々中也からポートマフィアが海に行く事を聞き、更に彼等がプライベートビーチを所有していると知ったAは直ぐにこの計画を思い付いた。

ダメ元で連絡を取った所真逆のOKが出て、今に至る。





「それにしても、あれは…」

「ええ、エリスちゃんがかき氷が食べたいと駄々を捏ねるので造らせました。今日一日、自由に使って貰って構いませんよ」





両組織の長である福沢と森の視線の先には、砂浜にどーんと建つ建物。

海水浴場には欠かせない、海の家である。

先刻から良い匂いが漂ってきているが、どうやらポートマフィアの構成員が運営しているらしい。

普段黒ずくめの彼等がアロハシャツを着て働いているのだから、何とも摩訶不思議な光景だ。


因みに、「うわ…こんな海の家嫌だ」とはAの発言である。





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林檎@諸事情につき低浮上(プロフ) - うひゃぁあ更新有難うございます待ってました!!!いつ見ても面白いです!!これからも応援してます − !! (2019年4月30日 0時) (レス) id: 4706140a44 (このIDを非表示/違反報告)
ふらん - 続きがとても気になります! (2018年8月20日 14時) (レス) id: dbdc3a2a0b (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - ザクロさん» 主人公が除霊(物理)したので大丈夫です!!(笑) (2018年7月16日 2時) (レス) id: 564537986a (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - ザクロさん» ありがとうございます!^^ (2018年7月16日 2時) (レス) id: 564537986a (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ(プロフ) - 敦君。逃げて! (2018年7月10日 23時) (レス) id: cf0e41908a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麦子 | 作成日時:2018年6月16日 21時

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