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崇裕side
「おはようございます！」
今日は仕事が終わるのが遅くなりそうやから、朝にAに会いに行く。
母「いらっしゃい、崇裕くん、ありがとうね。」
「あ、ちょうど朝飯やったんすね、
A〜、おはようさん。」
スプーン片手にぼやんとしとるAを覗き込むと、気付いたみたいでゆっくりと目が合うた。
母「A、崇裕くんきてくれたわよ、」
『………』
「食べれてますか、」
母「今日はあんまりね…。最近自分で食べるのも疲れちゃうみたいで、」
スプーンを持ってはいるものの、上手くすくえへんのか手には米粒がいくつかついとる。皿とAの間の机には食べこぼしが。
母「スプーンも難しくなってきたみたいでね……。そろそろ、食べさせてあげたほうがいいかもしれないかしら…、」
「……今日は、僕が食べさせてみます。
元気そうな時には頑張ってもらいましょう、」
母「、、そうね、、。お願いしていいかしら、？」
「はい！」
、、、お母さんの声は悲しそうで、あんまり顔が見られへんかった。
わざとらしく元気にした返事は、変に部屋に響いてもうた。
こうやって、、、
できないことがまた増えていく、、、。
、、、あかん。
Aの前でそんなこと考えたらあかん。
静かに深呼吸をして、いつものように笑顔をAに向けた。
もう一つスプーンをもらって、ご飯を少しすくってAの口の前まで持っていった。
「A〜？ご飯食べるで〜？あーん、」
『、、、あ』
俺の声に反応するかのように、少し口を開くA。
そのまま口に入れてやると、パク、と頬張った。
「上手上手。偉いで。」
『、、、、。』
ゴクン、と飲み込んだのを確認して、次はおかずを口に運ぶ。
「あーん。」
『、、、あー。』
「そうそう。」
『、、、、』
「美味しいな？」
『、、、おいしい、な。』
俺が話しかけるとゆっくりとにこりと微笑んだA。
その姿は小さい子供みたいで可愛えくて。
思わずつられて笑顔になったけど、汚れた手に握りしめたまま動かすことのないスプーンが視界に入って、なぜか無性に泣きたくなった。
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ふう(プロフ) - はるかさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(o^^o)R18は作風違いすぎてびっくりしちゃうと思いますので、それ以外読んでみてください(｡>∀<｡) (7月29日 8時) (
レス) id: 75b1baf352 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 一気に読みました。感情移入しすぎてめっちゃ涙出ました。違う話も読んでみます (7月29日 0時) (レス) @page46 id: a5101dca74 (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - のんさん» コメントありがとうございます。更新が止まってしまった時もありましたが、最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました(^^)これからも覗いていただけたら嬉しいです！ (2022年10月9日 23時) (レス) id: 93d5cf8e1c (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - とても良かったです、、最後まで書いて下さり本当にありがとうございました!!!お疲れ様でした！これからも楽しみにしています！ (2022年10月9日 23時) (レス) @page45 id: da36f43a6d (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - キリアイさん» わあああ（ ; ; ）ありがとうございます！！キリアイさんにコメントいただけて、本当に励みになりました（ ; ; ）苦しいお話でしたが、最後まで読んでくださって本当に嬉しいです。ありがとうございました！！ (2022年10月9日 22時) (レス) id: 93d5cf8e1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふう
| 作成日時：2022年8月28日 19時
