22 ページ22
崇裕 side
どれだけの時間、俺らはこうしてたんやろう。
もうすっかり外は暗くなっとった。
Aも俺も動けずに、テーブルの上には冷め切ったコーヒーが寂しそうに２つ並んだまま、ただ時計の針だけが進んでいた。
『……夜ご飯、何にする？』
「ん…？」
『えへへ、もう外真っ暗になっちゃったよ。
お腹空いたでしょ、何作ろう？』
急に普通に話し出したA。
…俺も切り替えんと。
「俺も一緒に作るわ、」
『え〜、、笑』
「なんでやねん笑 邪魔せえへんって、笑」
『うそうそ、一緒にやろ、笑』
2人でキッチンに並んで、夜ご飯は簡単なパスタにした。
『崇裕はサラダ作って？』
「おっしゃ、任せとき！」
『ふふ、笑』
「ただのサラダやないし、バリうまいサラダ作るし」
『はいはい、楽しみ楽しみ、』
「おい笑 適当に流すなや笑」
『笑』
2人で仲良く夕飯作って、食べて。
また2人でキッチンに立って、食器を片付けて、コーヒーを淹れて、またソファに座った。
今度はソファのカウチに足を投げ出して、Aは俺の足の間に座って俺にもたれた。
「この時間、好きやわ」
『私も。まったりするの好き〜！
動くのも好きだけどね。』
「後で筋トレしよや」
『腹筋対決する？笑』
「お、言うたな！笑
絶対負けへんし」
『え〜？私、かなりできるようになったんだよ。腹筋割れてきた。』
「ほんま？」
『ほら、触ってみて！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふう
| 作成日時：2021年7月17日 20時
