【銀魂】嫁がいるなんて聞いてない。弍【坂田銀時】

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A「うちの屋台がここ。ここに若い子達に人気のチーズなんちゃらの屋台があるから多分ここが一番混むエリアだと想定する。
そうなると、大勢は奥に進むのを嫌がると思うんだ。
だから、うちの周りで物を買う人が増える。
一番奥は最安値だけど、そこに行く前にここで買わせちゃえばいいから……入り口よりは安く、奥よりは高くていい。それで、、、」



Aがカリカリと図を書きながら説明する姿に、
定食屋の夫婦は呆気に取られていた。


『いやぁ…そこまで考えてなかったなぁ！
確かに、それなら赤字でもないし。数売れば大丈夫だと思うよ。』


A「コストのことまではわからなかったけど…いいですか？」


『うんうん！あとは銀さんがいっぱい焼いてくれれば！』


銀時『うぇぇ…まじか。』


『じゃあうちは450円でいいね！Aちゃん書いてくれるかい？？』


A「あっ…私、字汚いから女将さん書いてよ。」



奥さんと2人、楽しそうに準備をするAを見つめる銀時の目があまりにも優しくて、思わず大将は微笑む。



『いやぁ。嬉しいねぇ！まさか歌舞伎町一のビックカップルがうちに手伝いに来てくれるなんて！！
しかもこんなに一生懸命考えてくれるたぁ…今度2人で飯食いに来なっ！サービスするよ！！』


銀時『カップルなんてやめてくれや(笑)
あいつは、ばーさんの言いつけは絶対守るからなぁ。俺たち本気でやってこいって脅されてんだ。』



おっかねぇやっ！と2人が声を上げて笑っていると
会場に開始の合図である段雷が上がった。


『さぁっ！頼んだよ！2人とも！』

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A「焼きそばいかがですかー！」


Aの客寄せパンダ効果は絶大で、
行列がさらに人気を呼び、あれよあれよとストックが捌けていく。



A「お兄さんたちー！歌舞伎町のすっごい美味しい定食屋さんが作る、すっごい美味しい焼きそば買ってかない？？」


『うおっ！！めっちゃ可愛いお姉さん！！！お姉さんオススメっすか！？いいっすよ！』


A「そこの美人さんっ！向かいのじーさんのたこ焼きじゃなくて若い兄ちゃんが作った焼きそば、どう？食べない？」


『やだぁ！美人さんだなんて！！口がうまいわねぇ！
家族分もらおうかなっ！』




いつもとは別人のように、営業スマイルを浮かべるAに
みんながみんな魅了される。


銀時｟あー…そういえばこいつ女からもモテるんだった…
この顔久しぶりにみたわー。｠

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