【銀魂】嫁がいるなんて聞いてない。弍【坂田銀時】

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夏祭り当日----



銀時『A。支度できたかー？』


A「うー…ん。」


銀時『どうした？？』


A「ねぇ。ちょっと見て。なんか、しっくりこないんだ。帯がちょっと硬くて…」


銀時『おー…その色、似合うなぁ。うーん。俺結び直してみてもいい？』


A「うん。お願いしていいか？」


スルスルと解くと、手際よく帯を結んでいく銀時はどこか楽しそうだった。


銀時『ついでに髪ももっと派手にしちゃうか。飾りもつけようぜ。この間一緒に買っておいた。』


A「え"っ！！そんな物まで！！」


銀時『これはばーさんからのプレゼントだ。休みの時に無理言って仕事させちまった詫びだとよ。』


A「あとでお礼しに行かなきゃ…」


銀時『よーし。できた。やっぱり銀さん天才だわ。』


鏡で結び直された帯と、髪型をみたAは少し恥ずかしそうに、顔を赤くした。


A「ちょっとやりすぎじゃないか！？私がこんな…」


銀時『いやぁ…改めて見ると、ほんっとにいいモン持ってるなぁ。偶の祭りだ。張り切って行こうや。』


行くぞー。と銀時の声を合図に
2人は急いで祭り会場に向かった。


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『Aちゃんも来てくれたのかい！？！？』


銀時『ばーさんが客引きに使えるだろうって。』


『そんな…千人力だ！！！ありがとう！報酬は2人分出すよ！！』


A「あぁ！いいっ！ボランティアだから！
私の報酬は銀時に貰ったんだ。だからコキ使ってくれ。」


『あんた…お登勢さんに後でお礼行きなよ？』


『もちろんだ！！！じゃあ銀さんはこっち手伝ってくれ！
Aちゃんはかみさんと一緒に呼び込みしてくれればいいから！』


祭り会場では続々と屋台の支度が始められていて、
暇を持て余したAはフラフラと会場を物色することにした。


A｟へぇ…町内だと焼きそば屋はうちだけだけど、結構被ってるなー…相場は500円かぁ。一番奥の店は400円…
うちの屋台の位置的にはちょうど真ん中辺り。
入り口付近の屋台は割とスルーされがちだし、そこが500円なら、、、｠


うん。と何かに納得をしたAは踵を返し、皆の元へと急いで戻る。


A「女将さーん。」

『あら。おかえり。Aちゃん、このプラカード持ってもらえる？そんなに重くないから。』


A「あっ、持つのはいいんですけど。
あの、あっ！おっちゃんも。金額のことでちょっと相談が！」


『『？？？』』

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