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A「総悟くんさぁ…私、そんな事でベラベラ喋んないからね?酒、強い方だからね?」
沖田『ありゃ?旦那は酔っ払うと、もう、なんでも話してくれるんでさぁ。だから似た者夫婦、もう少しかなと思ってたんですけどねィ。』
A「もう、夫婦じゃなくなるかもしれないよぉ?
……別に、私と銀時なんて、周りの人間に関係を説明する言葉が、それ以外ないだけの、ただの他人だ。
おっと……酒が入ると口が軽くなっていけない。酔っ払いの戯言だ。忘れて。」
沖田『どういうことですかィ?』
A「んー?私と銀時はねぇ、書類上は赤の他人なんだよ。
結婚すると、婚姻届ってやつ出すだろ?私たちはそれを出してないんだ〜。というより、出せない…」
沖田『出せないってそんなことあるんですかィ?旦那が元攘夷志士だから…とか?』
A「違う違う。原因はこっちだよ〜。
私ねぇ…戸籍がな(むぐっ)((『はーい。ストップ〜。』
沖田『あっ。万事屋の旦那。』
銀時『お前何してんの?なに仕事中の若い子捕まえて、こんな昼間っから酒に付き合わせてんの???』
A「なぁんで見つかるかなぁ…」
銀時『おめぇの行動なんてお見通しだよ。何年一緒にいると思ってんだ。
総一郎くん。悪いけどこいつ連れて帰るから。』
沖田『総悟でさぁ。
いやぁ。丁度よかった。今にも人殺 せそうなツラして歩いてた別嬪さんを保護してただけなんでね。身元引受人が来てくれて助かりやした。』
A「もう万事屋には帰んないし。つか、私に関わらなくていいってっっ!!ちょっ!!おろして!離せっ!!」
頑なに顔もみようとしないAに対し、痺れを切らした銀時はAを肩に担ぎ、店を出ようとする。
A「そ、総悟っ!!!これで会計してっ!!」
去り際に財布からばらばらとお札をばら撒き、
半ば攫われていくように、Aは銀時に連れてかれた。
『銀さん…久しぶりに見たよ。なんか怒ってなかったか?』
沖田『ただの痴話喧嘩でさぁ。おっちゃん。これで会計してくれ。これは……Aさんが次に来た時に渡してくれ。
それから。ここ、俺の見回りコースにいれとくぜィ。何かあったら、真選組の一番隊隊長、沖田総悟まで。
じゃあ。ごっそさん。』
そう言って自分の財布から2人分の会計を支払い、ガラガラと店を出る沖田。
嵐が過ぎ去った後のように静まり返る店内に
『あの可愛い顔して、隊長さんなのかい……』
という店主の呟きが響いた。
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むぎむぎ(プロフ) - MOCAさん» 神コメントありがとうございます!!!更新滞ってしまって申し訳ないですー(゚`ω´ ゚)゚頑張りますね!!! (2月1日 7時) (レス) id: 648c54db81 (このIDを非表示/違反報告)
MOCA(プロフ) - やばば!マジでこの作品神やろ!急に来る夢ちゃんのデレとかマジ最高すぎ。更新頑張ってください!応援してます! (1月27日 11時) (レス) @page30 id: 71d87de2fb (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - 紅狼さん» コメントありがとうございます!!好きすぎるなんて嬉しすぎる、、、更新できてなくてすみません。少々お待ちください(T ^ T) (1月7日 13時) (レス) id: 648c54db81 (このIDを非表示/違反報告)
紅狼 - ヤバい、めっちゃ好きすぎる、まぁ、銀さんの奥さんへの愛が溢れすぎて、ずっとニヤニヤしっぱなしでしたw更新頑張ってください。 (1月3日 2時) (レス) @page30 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - kk_さん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえるだけでほんとに頑張れます。。。引き続き読んでやってください!! (10月9日 21時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年10月9日 20時