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『桜っ！！早くしないと花火見るとこなくなるぞっ！！』
「彰兄さん…そんなに急がなくて大丈夫だ。」
『せっかくの祭りだ！いいところで花火見たいだろぉ。
つーか！お前はなんで浴衣を着なかった！』
「もうそんなはしゃぐ年じゃないよ。私来年成人だよ？
昔買ってもらったやつは着れなくなっちゃったし。」
『………お前。こんなおっさんが浴衣きて、屋台の食いもん買いまくって、はしゃいでることを今、バカにしてるだろ…？？』
「してないよ。ていうかさぁ、彰兄さんもいい加減いい人見つけなよ。私なんかと祭り来てないでさぁ。」
『いいの。家族で来るってのが粋なんだよ。
俺は桜に、そういう普通を知って欲しいし、与えてあげたいんだよ。』
「もう十分貰ったよ……だからさ、そろそろ自分の幸せ考えなよ。」
『俺は、今のままで十分幸せだ。夢があるとすりゃ、お前の花嫁姿を見ることくらいかなっ！！』
ガハハっ！と大きな声で笑うその男は、隣を歩く小さな頭をガシガシと撫でる。
『来年もまた、俺と一緒に来ようなっ！例え彼氏がいたとしてもだっ！！！』
「彼氏なんていらないよ。来年は家から見ような。」
.
.
.
ドンっ！ドンっ！ドンっ！
暗く澱んだ遥か遠くの空に夏の華が咲く。
桂『どこかで祭りをやっているのか。』
坂本『久しぶりに見たぜよ…こがぁ何も無けりゃ見えるもんじゃのう。』
桂『あぁいう物を目にすると、どこかでは平和な日常が流れているのだと…思えるものだな。』
銀時『…どうせそいつらだって、明日にゃ自分の家が燃えてるかもしれねぇってのに。呑気なもんだぜ。』
坂本『まぁまぁ、そう言うな。金時ぃ。』
銀時『ぎ・ん・と・きっ！！"ぎ"だって何回も言ってんだろっ！』
高杉『同意するのは気に食わねぇが。そいつの言ってることも一理あるぜ。誰しも、明日の自分はわからねぇもんだ。』
銀時『そうそう。明日は我が身ってか。』
桂『銀時…お前の口からこんな言葉が出るとは…』
銀時『っせーよ。明日にゃ死ぬかもしれねぇ。こんなとこにいりゃ、全員が毎日そう思ってんだ。俺たちだって例外じゃねぇ…』
銀時の一言を最後に、4人がそれ以上口を開くことはなく、
ただ、空を照らす小さな華を眺めていた。
.
.
A「なぁ、また…一緒に来れるかな…」
銀時『ったりめぇだ。明日でも、来年でも再来年でも、いつでも来れる。』
2人は、当たり前のように先の話ができる幸せを噛み締めた。
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むぎむぎ(プロフ) - MOCAさん» 神コメントありがとうございます！！！更新滞ってしまって申し訳ないですー(ﾟ`ω´ ﾟ)ﾟ頑張りますね！！！ (2月1日 7時) (
レス) id: 648c54db81 (このIDを非表示/違反報告)
MOCA(プロフ) - やばば！マジでこの作品神やろ！急に来る夢ちゃんのデレとかマジ最高すぎ。更新頑張ってください！応援してます！ (1月27日 11時) (レス) @page30 id: 71d87de2fb (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - 紅狼さん» コメントありがとうございます！！好きすぎるなんて嬉しすぎる、、、更新できてなくてすみません。少々お待ちください(T ^ T) (1月7日 13時) (レス) id: 648c54db81 (このIDを非表示/違反報告)
紅狼 - ヤバい、めっちゃ好きすぎる、まぁ、銀さんの奥さんへの愛が溢れすぎて、ずっとニヤニヤしっぱなしでしたw更新頑張ってください。 (1月3日 2時) (レス) @page30 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - kk_さん» コメントありがとうございます！！そう言ってもらえるだけでほんとに頑張れます。。。引き続き読んでやってください！！ (10月9日 21時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2023年10月9日 20時
