検索窓
今日:110 hit、昨日:91 hit、合計:109,933 hit

@. ページ8

A「銀時!新八!どう?神楽、可愛くない!?」


しばらくして、襖が開いたと同時にAの声が聞こえてきて、うとうとし始めた銀時と新八の意識が戻る。

Aの手によって綺麗に浴衣を着せられ、髪もセットし直し、ほんのり化粧まで施された神楽が現れた。


A「私のお下がり。ピッタリじゃない?」



着せられていたのは、神楽に似合いの紅色の浴衣だった。

神楽本人もお気に召したようで、照れくさそうに笑う。



神楽『ど、どうアルか!!』


新八『すっごく似合ってるよ神楽ちゃん!可愛い!』


神楽『A姐ありがとう!!こんな可愛いの着るの初めてネ!』


銀時『馬子にも衣装だな。』


A「素直に可愛いって言えばいいものを。」


銀時『お前は着ていかないの?浴衣。』


A「私はいいよぉ。もう祭りにはしゃぐ歳じゃないし。」


銀時『法被より浴衣の方が涼しいだろ。おらっ!帯結んでやるから。』


A『ちょっ!押さないでよ。』


ほれほれと先ほどまで神楽とAがいた部屋にAを押し込むと


銀時『新八、のぞくなよ。』


ニタリと意地の悪い笑みを浮かべた。



神楽『銀ちゃん……A姐の浴衣見たかったアルな。』

新八『なんか、初めてみる銀さんばっかりで新鮮だね。』


.
.
.


銀時『Aまた痩せたんじゃねぇの?腹回りタオル入れるか?』


A「そんなことないよ。大丈夫じゃないか?」


Aは大人しく、鼻歌を歌う銀時に帯を結ばれてた。


銀時『ほれ。できた。』


A「銀時…あんたほんとうまいね。こんな凝った帯結び自分じゃできない…」


銀時『銀さん、器用だからなんでもできちゃうんだわ。髪もやってやるよ。ここ座れ。』


A「可愛くして〜。」


銀時『ったりめーだ。つーか紅色の浴衣なんて持ってたんだな。』


A「子供の頃にね。彰兄さんが買ってくれたやつだ。」


銀時『んで、この浴衣は……お前、物持ちいいな…』


ふっと含み笑いをする銀時。


A「銀時が買ってくれたやつだからね。宝物だ。」


銀時『おー。大事にしてくれや。高くまとめていい?』


A「好きにしてくれて構わないよ。」


先程からAの支度を楽しそうにしている銀時を
こちらも楽しそうに眺めるA。



銀時『ほんと…表情豊かになったなお前。』

A「あんたは逞しくなったね。あんなにガリガリだったのが懐かしい。」



笑う2人は、出会った頃の事を思い出していた。

@02《一章 2人の出会い》→←@.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (92 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
302人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。