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それから3人で食卓を囲み、少し遅めの昼食を取っていた。
新八と神楽は、どんなひもじい時でも、
たまに食べれていたあの豪華な夕飯がAの手料理だったことを改めて実感する。
A「神楽は夜兎かぁ。可愛い顔して強いんだなぁ。」
神楽『地球は憧れだったアル！』
A「そうかい。で、新八は道場の息子か。姉弟2人で頑張ってるなんて…えらいなぁ。」
新八『親の残したもので苦労していた時もありましたけど、なんだかんだ銀さんに助けてもらって。』
A「新八も神楽もあいつのそばにいて居心地悪くなきゃそれでいい。」
神楽『A姐のマミーとパピーは？』
A「うちは…両親も私も褒められた生き方をしてこなかったからなぁ…でも、兄貴がいたよ。かっこいい人だった。」
新八『あの、今、ご家族って…』
新八が何かを言いかけた時、
パンッ！パンッ！と何かの破裂音が聞こえてきた。
神楽『うぉ！なにアルか！』
Aがパタパタと急いで玄関に向かい、
外の様子を見にいくと、夏の雲が広がる夕方の空に
段雷が上がっていた。
A(そうか…今日夏祭りか……)
しばらく空を見つめていたAはふっと笑顔になる。
A「ときに兄ちゃん。いつまでそこにいるつもりだ。さっさと入りな。暑かったろ。」
銀時『……アイスある？』
A「好きなやつあるぞ。」
.
.
.
神楽『銀ちゃんっ！！！』
銀時『おーおー。おめぇら仕事の途中に堂々と寄り道しやがって。社長に迎えに来させるたァ。いつからそんな偉くなったんだよ。』
A「てめぇの従業員だ。てめぇで面倒見な、銀時。」
アイスクリームを綺麗に器に盛り付けた小さなパフェを
３つ運びながら銀時の言葉にくくっと笑いをこぼす。
銀時『Aの分は？』
A「私はいいよ。お腹いっぱい。」
銀時『えぇ〜。いらねぇなら俺が食うから作ってこいよ。』
A「やだ。あとは自分でやって。」
何気ない会話だが、2人にとっては貴重な時間だった。
和やかな空気を感じ取った新八と神楽は
顔を見合わせて満足そうに笑う。
銀時にこんな穏やかな顔をさせる人間が、悪い奴なわけがないと……
新八『そういえば、さっきの音。あれなんだったろう。』
A「あぁ…夏祭りだよ。開始の合図に段雷が上がったんだね。」
もうそんな時期かぁ…
と笑うAの頭をぐしゃりと銀時が撫でる。
俺らも随分とこの町に、馴染んだもんだな。
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます！！よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (
レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました！頑張ってください！ (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2023年9月14日 17時
