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『嬢ちゃん…ちょっと待ちなぁ。』
A「あ?んだよおっさん……」
『この騒ぎ…オメェさんの仕業かぁ?』
A「こんだけボロボロになってるやつがこの騒ぎに関わってないわけねぇだろ。わかりきったことを聞くな。」
『随分と肝ぉ据わった嬢ちゃんだぁ。こりゃあ確かに、一晩で一族…皆殺しにしちまうなぁ…
一橋派…隠なんざぁ妙な一族抱えてたっつぅーのは本当だったようだなぁ。』
A「なんだ、知ってんじゃん。あんた、見たところ役人だろ?なに。しょっぴくか?いいよ。」
『まぁ、立場上そうしなきゃならねぇんだが…
嬢ちゃんのおかげで、おいさん達…ちょぉっと助かっちまったんだよぉ。』
A「へぇ…もしかして見逃してくれる?
でもそのやっかいな一族の生き残りがここにいたんじゃあ、おいおい邪魔になるかもしれないよ??」
『なんつー目ぇしてやがる。どうだお前さん、俺の下で働かなねぇかぃ?』
A「断る。」
『じゃあ、始末するしかぁねぇな。』
A「…ねぇおっさん。賭けをしないか?」
『賭けだぁ??』
A「そう。私もこんだけの手負いだ。もしかしたらその辺で野垂れ死ぬかもしれないだろ?
そんな私に、さらにおっさんは、火傷を負わせてくれ。」
『はぁ!?火傷だぁ??』
A「この背中の印を焼いて欲しい。
この条件で見逃してくれたら、今後、一度だけおっさんが手を貸して欲しい時に言うこと聞いてやる。なんでもする。
まぁ、私が生きてれば。だけど。」
『つまりぃ…お前さんが賭けに勝てば、いつかは俺の手駒になるってわけかぁ。
その代わり、俺が今、お前さんの言うことを聞いた上で賭けに勝てば、勝手にのたれ死んでくれると。そういうこったな??』
A「理解が早くて助かるよ。
私はもう…幕府に関わるのはうんざりだ。自由に生きたい。だからこの命賭けてみようと思ってる。」
『はぁ〜!おいさんに勝ち目のなさそうな話だなぁ。
おもしれぇ…その賭けのったぁ!
まぁ、別嬪さんに一生モンの傷負わすのは気が引けるがぁ……待ってろぉ。今焼くモン持ってきてやるからよぉ。』
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『松平殿っ!!!今の者は!!』
松平『なぁに、事を全部見てた目撃者だぁ。
忍びたちは全員始末されてたぁよ。抜忍の桜っつぅえらい別嬪さんになぁ。
その最後の生き残りは、さっき俺が焼き消した……
わかったらさっさと片付けに戻れぇい。』
『は、はいっ!!!!』
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時