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@. ページ38

お登勢『銀時っ!!!!』


病院の治療室で大量の管につながれるAを目にしたお登勢は、言葉を失った。


銀時『ばーさん…すまねぇ……俺、、、』


お登勢『……生きてるんだね?』



こくりと頷くと、そのまま顔を上げない銀時の頭をぐしゃりと撫でるお登勢。



お登勢『なら、大丈夫さね。あの子があんたを残して逝くわけないだろう。』


銀時『俺は…また、、、』


お登勢『よく助けてくれた。あんたが気を追う事は何もない。』


銀時『だから、嫌だったんだ……もう2度と大切なもんなんて作るつもりなかった、、、
何度掬っても、こうやって指の隙間から落ちていきやがる…』


お登勢『似たもの同士、惹かれあっちまうのはどうも逆らえないもんだ。逃げるんじゃないよ、銀時。』



お登勢は銀時の隣に腰を下ろすと、そのままタバコに火を付けた。



銀時『ここ病院だぞ、くそばばぁ…』


お登勢『減らず口叩く元気があるならよかったよ。』


しばらくの沈黙の後、銀時は一枚の紙を無言でお登勢に渡す。

Aの元に届いた依頼書だった。


【全滅したはずの忍び、隠の一族の生き残りを
歌舞伎町四天王 お登勢と攘夷志士 白夜叉が共に匿っているという噂の真相を突き止め、そいつの居場所を教えろ。】


お登勢『これは……』


銀時『最初からAを誘き出すためのもんだろ、それ。
あいつが誘われてる事に気づくこともわかってる上での罠。』


お登勢『あの…バカ娘が……』


銀時『あいつ全部わかってたくせに、、、肝心な事は何も言わねぇ……どんな教育したんだ、くそばばぁ。』


お登勢『あんたこそ。1年も一緒にいて何してたんだい。
万年金欠天然パーマ。』


銀時『あいつはそういう子なの。あんたの方がよく知ってんだろうが、くそばばぁ。』


お登勢『目的は……わかってんのかい?』


銀時『知らねぇよ。顔も見てねぇ。ただ…妙な気配のする男だった。あいつ、、、どっかで……』


お登勢『Aの素性を知ってる輩がいるとはねぇ…
あんたは知ってたのかい。』


銀時『あぁ。少しだけな。』


お登勢『Aはあんたのこと随分と前から知ってたようだけど。』


銀時『だろうな。江戸1番の情報屋だ。知らないわけねぇよ。』


お登勢『これはフェアじゃないねぇ……
銀時。黙って座ってても退屈だろ?少し昔話に付き合っておくれ。』


銀時『怒られても知らねぇぞ。あと、退屈だったら寝るからな。』


お登勢『起きないあの子が悪いんだ。』

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時

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