@06《気付く》 ページ34
吉原の一件から数ヶ月
最近どかんとでかい仕事がない。
このままじゃあ私の貯金が銀時に食い尽くされるぞ…
そんなの…絶対嫌だ!!
A「お。依頼書…と。なんだぁ?この札束、、、」
あ、れ……??この筆跡…
A「、、、はは。そうかぁ。片足突っ込んだとかの話じゃない。こりゃあ、当たりを引いたみたいだな。」
奴さん…ついに出てきやがった。
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銀時『どういう風の吹き回しだぁ?一緒に飲みに行こうなんて。』
A「いいじゃないか。家で私の夕飯食うのも飽きただろ?」
お登勢『だからってなにも、うちじゃなくたっていいだろう。飲み代はきっちり払ってもらうよ。』
A「任せてよぉ、お登勢さん。でかい報酬入ったんだ。
銀時、今日は奢ってやる。って、いつも私が払ってるか。」
銀時『テメェの夕飯なんか久しく食ってねぇよ。あれか?俺の飯に飽きたってか!!!』
A「だって銀時、鍋しか作ってくれないもん。もう1週間鍋しか食ってないもん。それに一昨日のあの肉、消費期限切れてたの知ってんだからな。」
銀時『まじかよ!!気づかなかった……えっ?俺の昨日の腹痛の原因それ…?だからお前、野菜しか食わなかったの?』
A「え?腹下してたの??
そんなもんで腹下すなんざぁ…銀時も弱くなったな。」
銀時『えっ?なんで俺今、呆れられてるの??
弱くなったってなに?腹の話?』
A「消費期限切れた肉食ったくらいで、なにピーピー言ってんだよ。」
銀時『おめぇは食ってもねぇだろうが!何を偉そうに。ピーピー言ってたのは俺じゃなくて腹の方だよ。』
お登勢『上手くないよ。』
銀時『そもそも俺らの家計は火の車よ?んな腐ってねぇモン捨てれるような立場じゃねぇんだ。』
A「家計が苦しいのは万事屋に依頼がないせいだ。」
『相変わらず仲良しだなぁ!お2人さん!』
なんて常連客の笑い声を聞きながら
Aは珍しく、この日は絶えず楽しそうに、酒を煽る。
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A「ったく…潰れるまで飲みやがって。」
銀時を担いで帰ってきたAは、どさっと床におろし、
布団を敷いてやる。
A「呑気にいびきかいてんじゃないよ、バカ銀時。」
銀時『ふがっ……ぐぅ〜…』
A「ふふっ。あのガリガリ侍が随分と様になったもんだ。
なぁ、銀時?お登勢さんのことよろしくね…頼んだよ。」
そういうと、Aは銀時の額に口づけ落とし……
静かに家を出て行った。
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時