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@. ページ30

もう…かれこれ何日まともに寝ていないだろうか…


A「……頭痛い、、、」


重い体を起こしてシャワーを浴び
睡眠不足で働かない頭をフル回転させると

今日で最後だ。

と自分を奮い立たせて家を出ようとした時、


銀時『A。』


久しくまともに顔を見ていない銀時に呼び止められた。


A「銀時……起こしちゃったか。すまない。」


銀時『ひでぇツラだなぁ。毎晩毎晩、妙な時間に帰って来やがって。お前、やばいことに足突っ込んでねぇだろうな。』


A「……仕事行ってくる。」


勘の鋭い銀時に探られては、家を出してもらえない。

そう思い早足にその場を去ろうとするが
ガシッと腕を掴まれ止められる。


銀時はこの1週間で細くなってしまったAの腕に少し動揺を見せたが、離さなかった。


銀時『お前、何日飯食ってねぇ…軽く掴まれた俺の手さえ振り解けねぇくらい力入ってねぇぞ。
そんな隈こさえて…そんなになってまでやんなきゃいけねぇ事なのかよ。』


A「依頼のことは……まだ言えない。頼む、、、今日で最後なんだ。行かせてくれ。」


銀時『はぁ……晩飯。』


A「……うん。」


銀時『晩飯までには帰ってこい。話はそれからだ。約束しろ。』


A「……必ず守ろう。約束だ。」


銀時は掴んでいた腕をそのまま引き寄せると
強くAを抱きしめ、

気ぃつけて行けよ。

とだけ言い捨てるように口にして、部屋へと戻っていった。


.
.
.


まだ日の高い時間の吉原で
Aは、身体のだるさと戦いながら茶屋の団子を頬張る。


『Aはん??もうっ!!私の話聞いておりんした!?』


A「あっ…あぁ。すまない。」


いくら依頼のためとは言え

花魁として潜入すれば出られなくなる。

と、客として1週間吉原に通い詰め、遊女達から情報を少しずつ聞き出し

自ら危険な場所に出向いては、吉原の闇を探っていた。


端正な顔立ちに、あの立ち振る舞いだ。

女であるにも関わらず、すっかり気に入られてしまったAは、今日で最後になると

世話になった遊女達に、礼と称して買い物やら茶屋に付き合っている最中。



A「で、次は誰のどこに付き合えばいいんだ?」



『次はわっちの番でありんす。』
『私が先ってさっき言っておりんした!!』
『Aはん!もう少しわっちと話してからにしてくださいまし。』


A「ははっ!まだ夜までは時間があるんだ。ゆっくり行こうな。」

@.→←@.



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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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むぎむぎ(プロフ) - いちご丸さん» 前作も読んでいただきありがとうございます!!よければこっちも楽しんでいただけると嬉しいです(*´-`) (9月20日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 実況者さんの小説から来ました!頑張ってください! (9月20日 17時) (レス) id: 7e45dba670 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎむぎ | 作成日時:2023年9月14日 17時

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