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「ふぁぁあ…眠い……」
昨日は夜更かししすぎたなぁ。
まぁ楽しかったからいいんだけどね。
なんて思いながら、私はランチの仕込みをしていた。
あー…とてつもなく暇だ。
はずれだなぁ。今日は、、、
と言っても、今日は夜も開ける日だから夜に期待しよう。
なんて、店の売上を気にしながら自家製のカレーを煮込む。
「こんなもんかな。人来ないし。休憩だ…」
煙草に火をつけ、テーブルの席に座る。
ここは私の店〈cafe & bar 立ち話。〉
立ち話っていうのは、単純に私の苗字が
橘花(たちばな)
だからっていうね。ただそれだけ(笑)
じぃちゃんがやっていた喫茶店を私が継いだのが、4年前。
何しても続かないし、何事にもやる気がなく
人並みの努力もできない私が
人生で２つ目の、自分からやりたいと思ったこと。
それがここを継ぐことだった。
高校を卒業するなり、調理師免許を取るために専門学校へと進み、
初めて資格というものを手にした時は自分でも感動した。
両親は海外で仕事をしているため、小学生のころから祖父母に育てられた私。
ばぁちゃんは2年前に亡くなって、
じぃちゃんは認知症が進んでしまい、施設にいる。
寂しくなんかない。ただ、じぃちゃんが私の名前を呼んでくれなくなったのは悲しかった…
なんてね…
久しぶりに感傷に浸って、店を見渡していると
ふと気になる本が目についた。
【我が地球〜身を隠す女の美学〜】
店の本棚は、ばぁちゃんの形見でもあるんだけど
こんなの読んでたんだ…
身を隠す女の美学…ねぇ(笑)
普段本なんて読まないけど…なんとなく手に取ってみた。
それからなんとなく開いた本を珍しく集中して読んでしまっていた私は、
カランカラン…と鳴り響いた
お客さんが来た音で現実に引き戻された。
『あっ…すみません、、、OPENってかかってたので…』
えっ…この顔知ってる。けど相手は私を知らない。
「すみません！暇だったもので、すっかり気を抜いてしまってました。どうぞ。」
急いでテーブルを片付けて、カウンターに座るように促した…
んだけど…
座ろうとしないその男性は困ったような笑みを浮かべていた。
ジャージ…
もしかして来店したわけではないのか、、、？
「……もしかして、何かお困りでしたか？」
『へっ？？』
思っていたよりも背が高く、思っていたよりも静かな話し方をするその男性は、間抜けな声を出した。
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むぎむぎ(プロフ) - ?-?さん» コメントありがとうございます！！嬉しいコメントいただけてすっごい励みになりました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥｀)！おかげさまでそろそろ更新できそうです！！お待ちくださいませ。 (2022年6月30日 9時) (
レス) @page45 id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
?-? - ここまで一気読みしました、、、！めっちゃ面白いです( ˶˙ᵕ˙˶ )！続編楽しみにしてます( . .)" (2022年6月27日 15時) (レス) @page46 id: b452ca87a6 (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - ウカさん» コメントありがとうございます！！！すっごく励みになります！続編も頑張ります(o^^o)！！ (2022年6月6日 19時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
ウカ - 初めまして！すっごく面白いです(>_<)！続編楽しみにしてます！！頑張ってください！！ (2022年6月4日 17時) (レス) @page46 id: 3d0842ad7a (このIDを非表示/違反報告)
むぎむぎ(プロフ) - 光希さん» コメントありがとうございます！！！ヘドバンwww頑張って更新しますね！引き続きよろしくお願いします！！ (2022年5月7日 14時) (レス) id: 0ab5c4428c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎむぎ | 作成日時：2022年4月29日 20時
